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西濃運輸・ロジスティクス部
Domo活用でロジの管理業務DX化

2021年06月07日/物流最前線

<水野リーダ―>
20210524seinodomo7 520x347 - 物流最前線/西濃・ロジスティクス部 Domoでロジ管理業務DX化

<貫名部長補佐(左)と水野リーダー>
20210524seinodomo8 520x346 - 物流最前線/西濃・ロジスティクス部 Domoでロジ管理業務DX化

スピード分析が意思決定を早める

――  Domo導入でスタートを切ったわけですが、現在の体制は。

水野  チームを組んで担当していますが、私のほかに4~5人はDomoが扱える体制としています。

――  導入にあたって苦労された点はありますか。

水野  Domoさんには随時フォローしていただき、想定以上にスムーズに導入することができました。苦労した点は強いてあげれば、データに関する両社の考え方の違いでしょうか。これにはちょっと戸惑いましたね。

――  データに関する考え方の違いとは。

水野  横持ちデータと縦持ちデータと呼ばれるデータの蓄積の概念ですね。データを蓄積する際に変換しなければならないといった点です。データを横に蓄積していくのと、縦に蓄積していくかの違いなのですが、データベースの考え方では基本的に縦型なのですが、我々はエクセルで見やすい表形式のデータ管理をしていたため、慣れるのに苦労しました。しかし、いったん理解すると後は早かったですね。

――  今現在すでに実際に稼働させているのでしょうか。

貫名  ようやく作り込みが終わった段階で、実際の本格的な活用はこれからです。まだ、月次中心のデータしか扱っていませんが、週単位、日単位で見やすいデータ分析が提供できるものと思っています。これによって、課題の早期発見、早期対応が可能になり、ショートインターバルでPDCAが回せると考えます。また、これまでは、分析する視点が異なれば、その都度手作業でデータ加工に時間を費やして分析を行っていましたが、今は分析する視点のリクエストがあれば、その都度すぐに作り込みができているので、ドリルダウン機能などによって細かく項目を見ていくことができています。

――  すでにある程度の業務効率化を実現したわけですが、その効果を具体的な数値面で置き換えると。

水野  営業チームから、この顧客に関連する種々の年間実績データが欲しいと依頼された場合、これまでは、それぞれの実績データはひと月ごとにまとめられているので、少なくとも2~3時間は必要でした。Domoではフィルターで選択して、エクスポートで取り出せば、正直5分程度で提供できますが、そもそもDomoであれば私が作業をしなくても各営業マンが自分自身で確認できます。この環境の変化は何物にも替え難いですね。

――  大幅な業務改善につながっていますね。

貫名  元の私たちの作業からするとまさに画期的でしたね。精度も上がり、分析が早くなれば意思決定も早くなるはずです。今の所はPCで見るという段階ですが、Domoのシステムをフル活用すると誰でもスマートフォンで随時必要なデータを取り出すことができるわけですから、大きな期待を持っています。これにより、現場とのコミュニケーションもさらに活発になると予測できますし、営業と管理という部門間の垣根も低くなると見ています。例えば会議などで、分析画面を見ながら課題を共有し、今後の対策を決めていくことができるわけですから、これは会社にとっても大きなメリットだと思っています。

次>次のステップはシミュレーション

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