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スカイピーク/ドローンのレベル4人材育成に向けた検証を実施

2021年11月26日/IT・機器

国土交通省登録管理団体として、ドローンの社会実装に求められる人材育成・環境整備を手がけるスカイピークは11月25日、東三河ドローン・リバー構想推進協議会での「災害時状況把握及び物流実証実験」に参画し、地域企業への自動航行を前提とした専門教育プログラムの提供及び、レベル4飛行実現に向けて求められる人材育成のスキルセットの検証を実施したと発表した。

<実証実験参加者たち>
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<第1部実施場所>
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実施内容は第1部が、南海トラフ地震の発生を前提として、豊川市御津臨海部の立地企業の主体的な避難行動にドローンを活用し、 橋梁や社屋の被害状況の確認と従業員の避難経路の確認。また企業がドローンで把握した状況を災害対策本部となる豊川市防災センター、救助活動を担う豊川市消防本部と連携し、災害時における民間情報の収集及び迅速な救助活動支援(災害初動)体制の検証を実施。

<第2部実証フロー図>
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第2部が、物流実証実験。2022年を目途とする「有人地帯上空での補助者なし目視外飛行」、いわゆる「レベル4飛行」の実現を見据え、都市部上空での活用が期待されるドローン物流の本格導入に向けた、物流事業者の既受発注システム(ネット注文)を活用した複数機のドローンによる注文品の配送を実施。また、地元企業が開発を進めているドローンの離発着を支援するドローンポート(2基)や、庫内温度を一定に保つ遮熱ボックスを注文品の配送に併せて運用し、物流に必要な周辺製品の品質向上へも取り組んだ。

この実証は、今年3月度に続く次世代人材の育成輩出に向けた継続的な取り組みであり、国土交通省登録管理団体として人材育成の観点での実証実験の参画は、全国的に希少且つ先進的な取り組み事例となった。

スカイピークはこれまでも「東三河ドローン・リバー構想推進協議会」による実証実験に参画し、 「有人地帯上空での目視外飛行」、 いわゆる「レベル4飛行」の実現を見据え、自動航行を前提とした教育プログラムを地域企業に提供及び検証を継続することで、豊川市・新城市をはじめとした東三河地域の新産業創出に向けて、ドローン分野での次世代人材育成及び環境整備に努めてきた。

2022年度より操縦ライセンス制度が新設され、 レベル4飛行が規制緩和されることで、ドローンによる物資輸送の実現に向けた期待が益々高まっている。実現には、レベル4飛行を行うことのできる高度人材(レベル4人材)の育成が必要とされるが、現時点では必要とされる専門的なスキルセット及び教育課程を定めたものは存在していない。

この実証実験では来たるレベル4人材育成に向けて「複数機ドローン同時運航におけるポート管理及び運用方法」「ドローン自動航行運用に必要なスキルセット」「協議会推薦企業と連携した自動航行を前提とした地域人材育成」の検証及び取り組みを行った。

スカイピークがこれらの検証と体系化を推進することで、新たなドローンの航空管制システムと、そのシステムの社会実装を前提とした人材育成を行う上での課題点、それらを解決する(新たに習得する)ために必要な育成期間・教育課程・方法について整理を進めることで将来のレベル4飛行実現に向けた高度人材の育成輩出へと繋げ、ドローンの産業実装を通じた地域経済の活性化を推進していくとしている。

■実証実験の概要(2部構成)
開催日時:2021年11月3日(祝)
実施場所(離発着地点)
  昭和電線ケーブルシステム(本部)豊川市御津町佐脇浜2号地1-10
  御津2区避難用高台 豊川市御津町佐脇浜地内

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