デカルト・データマインは6月10日、アジア発米国向け(往航)5月分と、米国発アジア向け(復航)4月分の海上コンテナ輸送量実績データを発表した。
<アジア10か国・地域発米国向けコンテナ輸送 月次トレンド比較 5月>
それによると、5月のアジア主要10か国・地域発米国向け(往航・母船積み地ベース)は、中国発(1.0%減)が鈍化するも、韓国、ベトナム、インド、マレーシア発が2桁増となり、全体では186万6108TEU(前年同月比3.2%増)と、単月過去最多、23か月間連続プラスとなった。
国・地域ごとのコンテナ輸送量をみると、1位の中国発では上海港など主要6港の取扱量が前年同月比5.2%減少し、全体でも1.0%の減少となった。これは、同国でのコロナ感染対策が影響したものと思われる。
以下、2位は韓国発で13.7%増、3位はベトナム発で19.3%増と続いた。上位10か国・地域のうち、両国を含む4か国が2桁増を達成している。
品目別の輸送量は、1位が家具類で3.9%減、2位が機械類で0.5%減、3位がプラスチックで6.2%減と、上位品目にマイナスが目立ったものの、ゴム製品(タイヤ)やアパレル、繊維製品の2桁増などで、上位10品目合計は1.9%のプラスとなった。
<米国発アジア10か国・地域向けコンテナ輸送 月次トレンド比較 4月>
一方、米国発アジア主要10か国・地域向け(復航・最終仕向地ベース)の4月分は47万3614TEU(11.2%減)で、10か月連続のマイナスとなった。
1位の中国をはじめ、全ての主要国・地域向けが減少しており、日本、台湾、ベトナム、タイ、パキスタンの5か国・地域が二桁減となっている。
品目ごとの輸送量は、1位がパルプ・古紙で16.6%減、2位が牧草・豆類で3.7%増、3位がプラスチックで4.3%増と続いた。10品目中6品目がマイナスとなり、10品目合計も9.9%減となった。
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