上組は8月21日、豊田通商がインドネシア共和国に2021年に設立した自動車ターミナル運営会社「PT. Patimban International Car Terminal」(PICT社)の株式の15%を6月30日付で取得したと発表した。
インドネシアは、ジャカルタ首都圏唯一の国際港としてタンジュン・プリオク港を有しているが、取扱能力が飽和しつつあり、開発が進む東部地区工業団地へのアクセスも悪く、交通渋滞が頻発していた。これを受け、インドネシア政府はパティンバン国際港(自動車ターミナルとコンテナターミナル)を日本のODAにて整備し、この内自動車ターミナル事業をPICT社が運営している。
インドネシアでは、自動車メーカーや建機メーカーの進出が計画されており、また、高速道路開通によるパティンバン国際港の利便性向上が図られていることから、同港の取扱量増加が予想されている。
同社は、同自動車ターミナル事業参画を通じて、同国に進出している企業へ最適なロジスティクスを提案していくとしている。また、中長期的な事業成長を見据えた戦略投資を積極的に行うとともに、重点戦略のひとつである「海外事業の収益性強化」を通じ、中期経営計画の目標達成に向け、引き続き取り組んでいくとしている。
■PICT社概要
名称:PT. Patimban International Car Terminal
設立日:2021年11月
事業内容:カーターミナルの運営
株式取得日:2023年6月30日
株主構成:豊田通商グループ 34%
トヨフジ海運 26%
日本郵船 25%
上組 15%
NXベトナム/物流展で南北鉄道輸送サービスなど「低炭素」を報告