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NXHD/新経営計画策定、2028年に売上高3兆円目指す

2024年02月15日/SCM・経営

NIPPON EXPRESSホールディングスは2月14日、2024年1月~2028年12月までを計画期間とした5か年経営計画「NXグループ経営計画2028 Dynamic Growth 2.0 “Accelerating Sustainable Growth ~持続的な成長の加速~”」を策定したと発表した。

<NXグループ経営計画2028の数値目標>
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新経営計画では、2037年までの長期ビジョンの実現(売上高4兆円)を目指し、前経営計画に続くセカンドステージとして変革への取り組みを推進。最終年度の2028年に売上高3兆円(2023年実績比34.0%増)、事業利益1500億円(84.7%増)、事業利益率5.0%(1.4ポイント上昇)を目指す。

<グローバル市場の成長を加速するため、重点産業への取り組みを拡大する>
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<海外リージョンでの主な取り組み>
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重点戦略は「事業の成長戦略」、「サステナビリティ経営戦略」、「事業の成長を支えるコーポレート戦略」の3点を掲げ、このうち「事業の成長戦略」では、グローバル市場での事業成長加速と、日本事業の再構築に向けた取り組みを進める。

グローバル市場での事業成長加速に向けては、未開拓領域での顧客獲得と、既存顧客のエンゲージメント向上を図る。

顧客企業ごとに専任窓口を設けるアカウントマネジメントと、End to Endのソリューション提供によって、各顧客へのビジネス領域拡大を目指す。また、産業別・アカウント別のマネジメント体制に改革・整備し、アカウントマネジメントの対象顧客を拡大する。

各産業領域では、テクノロジー領域で産業用機械、モビリティ領域で建機、農機、鉄道、航空機、ライフスタイルで家具、装飾品、コスメティクス、ヘルスケアで医療機器を、新たに成長・挑戦領域に追加し、売上目標を引き上げる。

そのほか、事業の成長戦略に基づくターゲット領域に対して、さらなるM&Aを実行。また、今年1月に子会社化を完了したcargo-partner社へのPMI(Post Merger Integration、M&A成立後の統合プロセス)を推進し、両社の優位性を生かしたシナジーによって、グローバル市場での存在感を高める。

<日本通運の成長戦略>
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<組織再編>

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日本事業の再構築に向けては、日本通運の基本方針として「顧客志向の強い企業への変革」、「収益力の高い企業への変革」、「選ばれる企業への変革」の3つを掲げ、それぞれの基本方針に基づいた取り組みを推進する。

「顧客志向の強い企業への変革」では、アカウントマネジメント体制の構築や、産業別・顧客別のサプライチェーンアプローチ戦略の策定、社会環境、マーケット、顧客ニーズに合った商品の開発に取り組む。

「収益力の高い企業への変革」では、日本事業のさらなる強靭化・専門性強化・生産性向上を目指し、ロジスティクス事業の競争力を強化するほか、フォワーディング事業の拡大や、ネットワーク事業の基盤整備、専門事業の強化、日本事業強靭化施策の継続・深化、不動産事業を推進する。

「選ばれる企業への変革」では、従業員エンゲージメントの向上や、安全・品質の維持・向上、 気候変動への取組み強化を進める。

これらの取り組みによって収益性を改善し、2023年度に390億円だった事業利益を2028年度に600億円まで拡大させる。

また、新経営計画で目指す姿の実現に向けて、組織再編の具体的な検討を開始。日本国内ではエリアごとにマーケットの規模や質が異なり、エリアごとに目標や戦略、必要な経営資源や強化すべき専門性も異なることから、エリアごとの社内カンパニー制を導入し、エリア別に戦略を策定、マーケット特性に応じた経営を実現するほか、各エリアに合った人財の採用、配置、育成の仕組みを構築し、従業員エンゲージメント向上と競争力強化を図る。

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