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エアロセンス/駿河湾を横断、ドローン長距離配送実証に協力

2024年03月12日/IT・機器

エアロセンスは3月12日、静岡県が同月8日に実施したドローンによる医療機器の長距離輸送の実証実験に参画し、垂直離着陸型固定翼ドローン(VTOL)「エアロボウイング」の運航を担ったと発表した。

<駿河湾を横断飛行後、着陸状態のエアロボウイング>
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<飛行ルート>
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実証実験では、静岡市内の医療機器商社(図A地点)を離陸して飛行を開始。大谷川沿いを南下した後に駿河湾を横断し、沼津市内の海水浴場の駐車場(図B地点)まで36kmの距離を70km/hで飛行し、35分で目的地に医療機器を配送した。

静岡県は、次世代エアモビリティ産業を創出して新たな企業の参入や産業集積を推進し、ドローンや空飛ぶクルマ等を活用した新しいビジネスモデルの確立や社会実装を目指している。今回の実証実験はその一環で、「医療機器の長距離輸送」をテーマに、ドローン配送での受注から引渡までの運用とコストを検証し、商用化の実現を目的に実施されたもの。

このほかにも、静岡県は次世代エアモビリティ産業の実現化に向けて、無人飛行機の試験飛行を行える場所の拡充のため旧三保飛行場を実証フィールドとし、伊豆半島が災害で孤立した場合にドローンを活用し遠隔で被害状況の確認や物資輸送などの運用についても検討を進めている。

エアロセンスは次世代の大型VTOLの開発に着手しており、2025年以降当社のハイエンド機体として製品ラインアップに追加する予定であることから、今回の実証実験の代表事業者であるHMK NEXUSと協力し、今後も静岡県のプロジェクトに積極的に参加していく考え。

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