安田倉庫は5月15日、医療機器を扱う東京メディカルロジスティクスセンターII(東京都江東区辰巳)でAI画像検品ソリューションを導入したと発表した。
導入したAI画像ソリューションでは、医療機器製品に印字された製品番号を瞬時に読み取り、その情報が所定の製品番号、組み合わせ、製品ごとの数量と一致しているか、迅速かつ高精度に判定できる。
医療機器の物流業務では特に、品質保証のため製品出荷前の検品工程で正確かつ迅速な作業が求められる。しかし従来の人による目視検品では、作業員の経験やスキルによって精度にばらつきが生じ、作業員への負担増加や属人化も課題だった。
検品作業の精度向上だけでなく、作業員の身体的負担軽減や属人化の解消も実現し、医療機器物流現場におけるDX推進を加速させたい考えだ。
安田倉庫の医療機器物流は、整形外科分野や診断薬・検査機器分野の取り扱い実績に強みがある。また医療機器製造業、高度管理医療機器販売業・貸与業に加え、倉庫業界として初めて、医療機器修理業の全区分の資格を取得。医療機器の入出荷からメンテナンス、洗浄、修理対応までワンストップで担える。
今後は、AI画像検品ソリューションの横展開を進めるとともに、検品工程以外でもAI技術の導入を進めていきたいとしている。