サンリツは5月21日、アクセスエンジニアリングが開発している事務・作業用の車椅子ロボット「MovBot(ムーボット)Office」を倉庫で使う実験に協力すると発表した。
<倉庫作業の実験の様子>
倉庫内の作業は、歩行に障害のある人が通常の車椅子で作業するには通路の幅が狭かったり、棚の上段に手が届かなかったりと制約が多く、活躍することは難しい環境。
そこで、座面の昇降や横移動ができる電動車椅子を開発することで、車椅子に乗った状態でも倉庫内のピッキング作業などができるようにした。
<座面が昇降し棚や机の高さに対応>
労働人口の減少、物流2024年問題など物流業界では人手不足が深刻化していることから、サンリツとしては新たな担い手を増やせればと、より安全で、より快適に作業ができる製品に近づけるための実験に協力することにした。
■仕様
幅・長さ:600・893mm
車高:高400mm~800mmを可動
車輪径:8インチ
最高速度設定:通常4.0km/h 緊急時6km/h
操作部:アクセス
バッテリー種類:リチウム電池
満充電での走行距離:平地走行4~5時間
充電時間:5時間(残量50%から100%充電の場合3時間程度)
耐荷重:100kg
■機能
走行方向:直進、曲進、後退、左右自転、斜行、横行
座面垂直スライド:0~400mm
座面をチルトさせる機能:褥瘡対策、乗降容易性確保
座面を上下させる機能:目線高さ確保、乗降容易性確保
自律走行:新センサ技術による自律走行