日本郵船は2月8日、東北電力向けに運航している石炭専用船「能代丸」で、バイオ燃料での試験航行を始めた。
国内電力会社向けの石炭専用船としては日本初の試みという。
<左は石炭専用船「能代丸」、右はバイオ燃料を供給される「能代丸」>
バイオ燃料は、廃食油などの生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料とし、燃焼時のCO2排出量は実質ゼロとみなされる。
重油焚き船舶エンジンでも使用できるため、重油からゼロエミッション燃料への過渡期で温室効果ガス(GHG)の排出を削減する有力な手段とされる。
バイオ燃料を使用し航行中のGHG排出量を削減することは、顧客の貨物の輸送によって生じるScope3のGHG排出量削減につながる。
日本郵船としては、今後もバイオ燃料やその他の次世代燃料の導入に注力し、海上輸送における脱炭素化を推進する考え。