商船三井とSeaspan Energy(シースパンエナジー社)は3月1日、バンクーバー港で、LNG燃料自動車船へのLNG燃料供給(LNGバンカリング)を実施した。
北米西岸でのLNGバンカリングは邦船社初であると同時に、自動車船としては世界初という。
燃料となるLNGは、シースパンエナジー社が運航するLNG燃料供給船「Seaspan Garibaldi」により、停泊中の商船三井の自動車船「Lake Herman」へ、Ship to Ship方式で供給された。
商船三井は環境にやさしいLNG燃料の普及を進めており、世界の主要港・地域でのLNG燃料供給拠点拡大を支援している。
北米西岸地域はこれまでLNG燃料供給拠点がなく、LNG燃料船の配船には制限があった。今回、シースパンエナジー社との協業により自動車船向けLNGバンカリングに成功したことで、配船可能地域が広がり、クリーンなサプライチェーンの選択肢が増える。
商船三井は今後、北米西岸の他港でもShip to Ship方式のLNGバンカリングに取り組み、LNG燃料船導入を推進したいとしている。
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