国土交通省(国交省)は5月20日、国際間リターナブル物流容器の利用を促進する「手引き」を改定し、Ver.4として公開した。今回の改定は2022年度と2023年度に続き3回目となる。
国交省では、2025年1月29日に、国際物流におけるリターナブル物流容器(RTI)利用の現状や課題、先進的な取り組みなどの紹介を内容とする「国際物流におけるRTIの適切な管理に向けたセミナー」を開催。
また、2024年度の事業として、荷主・物流事業者に対してヒアリングを実施、国際物流でのRTI管理に関する課題の洗い出し、RTI管理の優良事例を調査した。
これらの結果を踏まえ、国際物流におけるRTI管理に係る取り組み事例の紹介や、セミナー・ヒアリング調査の結果概要、セミナー開催で得られた主な質問と回答を手引きに追記したものが、今回の改定内容となる。
なおこの「手引き」は、2021年度に国交省が、国際物流におけるRTIの普及促進に向けて、荷主企業におけるRTIの利活用の方法や、その取組事例を紹介する目的で作成したもの。日中韓の三国で、「シームレスな物流システムの実現」、「環境にやさしい物流の構築」、「強靱な物流ネットワークの推進」を主要目標とする中で、RTIの普及促進がこれらに貢献することを期待した背景を受け、「手引き」が作成されている。
■改定内容の文書(外部リンク)
国際物流におけるリターナブル物流容器(RTI)利活用の手引き(Ver.4)