エスマット/在庫最適化AIエージェント活用、半年間で約300万円在庫金額削減

2025年11月20日/IT・機器

エスマットは11月20日、MARUWA SHOMEIが、IoT在庫管理サービス「SmartMat Cloud(スマートマットクラウド)」の在庫最適化AIエージェントを活用し、約200品目を対象に半年間で約300万円(約15%)の在庫金額削減達成の事例を公開したと発表した。

<半年間で約300万円在庫金額削減>
20251120smat - エスマット/在庫最適化AIエージェント活用、半年間で約300万円在庫金額削減

同社は、AIを活用した在庫最適化により、欠品ゼロを維持しながらも在庫水準を最適化し、「人に頼らない仕組みづくり」を実現している。

「在庫最適化AIエージェント」は、エスマットが提供するIoT在庫管理サービス「SmartMat Cloud」に新たに搭載された機能。2025年6月にβ版を公開し、同年11月に正式版の提供を開始した。

機能は、IoT重量計が計測した在庫の使用傾向や時系列パターンをAIが学習し、欠品リスクや在庫圧縮の可能性を自動で検出。タイムリーな“先回り提案”を現場に提供し続けることで、在庫の最適化を支援するもの。

導入後、在庫最適化AIエージェントにより、約200品目を対象に在庫金額を半年で約300万円(約15%)圧縮。在庫管理工数を50~60%削減し、棚スペースも整頓・有効活用。欠品ゼロと納期遅延ゼロを継続可能にした。

なお、同社の土岐工場では、数百品目に及ぶ部材を扱う中で、棚卸や在庫カウントに膨大な工数がかかり、作業の非効率や在庫精度のばらつきが課題となっていた。さらに、部材の欠品が発生し、生産計画の崩れや残業・サプライヤーへの緊急要請が発生。公共案件では予算が決まっているうえ、工期が伸ばせないという背景から納期遵守が必須であるため、わずかな遅延が大きなトラブルに直結するリスクを常に抱えていた。

こうした課題を解消し、「在庫管理・発注の自動化によって人に頼らない仕組みを構築する」ことを目的に、同社はIoT在庫管理サービス「SmartMat Cloud」を導入。現在、661台のスマートマットを活用し、在庫の自動計測・自動発注を実現している。

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