日本通運は11月16日、日通国際物流(中国)と欧州日本通運により、中国と欧州を結ぶクロスボーダー鉄道輸送サービスを開始する。
中国側は、武漢・重慶・ハルビンを起点に、欧州側は、ドイツデュイスブルグ・ハンブルグを起点に相互に鉄道で輸送し、ターミナル駅から指定崎まで顧客の要望に応じ、中国・欧州の各都市まで日通グループが一貫輸送する。
中国では、東南部は武漢、重慶を発駅とし、また東北部はハルビンを発駅とすることで、多くの製造業が進出している中国主要エリアをほぼ全域カバーする。
自社幹線輸送サービス「零担特快」を利用することで、中国各都市48都市からの接続が可能となる。
欧州域内も自社のトラック輸送網を利用し、英国や中東欧を含む欧州全域主要都市55都市をカバーする。
武漢からハンブルグまでのリードタイムは約14日。同区間を海上輸送した場合と比較すると約25日程度の短縮となる。
輸送コストは、航空輸送の約8分の1、海上輸送の2倍程度で、運賃料金はサービス開始に合わせ、ドア・ツー・ドアでのパッケージ料金を新たに設定、よりわかりやすく利用しやすい体系とした。
サービスの専用のトレースサービスを提供。
中国国内、欧州域内で1日2回、最新の貨物運送状況を直接顧客に配信するサービスで、2016年初頭に導入予定。
日通は、2015年4月に鄭州、昆明に拠点を新設するなど内陸部での事業を強化しており、中国と欧州を結ぶルートを充実させることにより、相互に行き来する消費財物流の取り込みを図っていくとしている。
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