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日立物流/新型コロナ影響で売上高156億円減、営業利益34億円減

2020年07月30日/SCM・経営

日立物流は7月30日、2021年3月期第1四半期決算を発表し、その説明資料で減収減益となった要因を解説している。

<2020年度第1四半期決算の概要(新型コロナウイルスの影響)>
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それによると、新型コロナウイルスの影響で、オーガニック(バンテックグループを除く日立物流グループ)の売上高が104億円、バンテックグループで52億円の影響があったとしている。合計で156億円の減少となった。営業利益では34億円の減少としている。

内容を見ると、国内では顧客店舗休業、インバウンド減少に伴う物量減、国際では、顧客工場操業低下による物量減、輸出規制による物量減、輸出入貨物取扱い減少等を要因として挙げている。

一方、2020年度計画では、通期で売上高6510億円(3.2%減)、営業利益315億円(5.9%減)、税引前利益331億5000万円(2.0%減)、親会社に帰属する当期利益215億円(0.5%減)を見込んでいる。

ただ、これには、現在の新型コロナウイルスの影響を厳密には算定していないという。現在の状況を反映させたもので、今後状況が改善していくのかもっと悪くなるのか、予測できないためだ。

この6510億円の内訳は、グループ別で、オーガニックが売上高5831億円(1%減)、バンテックグループが売上高761億円(20%減)としている。バンテックは様々な構造改革を行っており、3PLを支える輸送コアカンパニーへの変革を進めているためだという。来年6月からは好転するものとみている。

また、2020年度25億円という戦略的な投資を進めているLOGISTEEDだが、大きな柱の一つであるSSCVについては、ほぼ完成領域に近づいている。そのほかのスマートウエアハウス、SCDOS(デジタル事業基盤の構築)についても順調に推移しここ1~2年で稼働する予定だ。また、5Gを活用した物流高度化も、来年の夏ごろまでには実現・稼働しているという。

<東日本第二メディカルセンター完成予想図>
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さらに、新規拠点の開発では、「東日本第二メディカルセンター」を2021年2月稼働予定で、GDP(Good Distribution Practice)に準拠し、同社のノウハウを活かした物流センターとして高効率運営を実現するとしている。

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