アステラス製薬は12月16日、新たに福岡県北九州市に九州物流センターを稼働させると発表した。
これにより、アステラス製薬は、西日本、東日本物流センター、および2018年1月に稼働した北海道(共同)物流センターと併せ、2021 年1月に国内で4か所の物流拠点を有することになる。この拡充した物流体制のもとで、アステラス製薬は医療用医薬品の安定供給体制のさらなる強化を目指す。
アステラス製薬は国内の物流拠点を現在の3か所から 4か所に増やすことで、流通上におけるリスクを軽減し、医薬品安定供給体制を一層強化する。
また、より強固な安定供給体制の構築には、アステラス製薬だけでなく、他の製薬企業も含めて、医薬品の物流に携わる関係者との協力およびプロセスの標準化が重要であると考えており、北海道の共同物流センターでは医薬品の共同保管および共同輸送体制を構築している。今後、同様の体制構築を九州、西日本、東日本の各物流センターでも目指していく、としている。
なお、2018年12月に厚生労働省から「日本版GDP(Good Distribution Practice:医薬品の適正流通)ガイドライン」が出され、GDPに準拠した保管・輸送時における品質の確保がより厳格に求められていた。さらに、トラックドライバーの不足や安全運行への取り組み、CO2削減等は流通上の大きな課題となっていた。
アステラス製薬/富山・高岡工場の医薬品生産を2025年度末で終了