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「退路を断ち 前進する業務改革」
基盤施設の再構築を図る

2022年01月05日/物流最前線

<多彩な活動を行う小丸社長>
20211220fukutsu10 520x347 - 物流最前線/新春トップインタビュー 福山通運 小丸成洋 社長

<小学校での交通安全活動>
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<日本語スピーチ大会の様子>
20211220fukutsu12 1 520x390 - 物流最前線/新春トップインタビュー 福山通運 小丸成洋 社長

<小丸社長執筆の交通関係の書籍>
20211220fukutsu13 1 520x452 - 物流最前線/新春トップインタビュー 福山通運 小丸成洋 社長

渋谷育英会と小丸交通財団

――  話は業務から離れて、御社と2つの公益財団法人は多彩な文化福祉活動を続けています。

小丸  渋谷育英会と小丸交通財団ですね。渋谷育英会は創業者の渋谷昇が設立したもので、子供たちの教育を支援するために私財を寄付して設立したものです。以来、不登校児童・生徒の問題に対する取り組みをはじめ、高校生、大学生への奨学金の貸与事業、教育機関や文化振興を行う地域団体と青少年の健全育成活動を行う団体等に支援しています。特に不登校問題では「たくましい子になろう教育塾」が開設されており、地域の教育関係者から指導体制や内容を含め高い評価をいただいています。

――  先月には渋谷育英会に対して、NHK交響楽団から第41回「有馬賞」を授与されていました。

小丸  これまで市内の延べ約8000名の小中学生を招待するなど、地域の青少年育成と音楽芸術の普及と発展に貢献したことに対して、N響より「有馬賞」を受賞したものですね。「伸びゆく子供の未来とともに渋谷育英会N響コンサート」として2013年から毎年、近隣の小中学生を招待して行っています。このように奨学金の貸与だけでなく、文化活動全般についても活動しています。さらに、災害発生時に必要な物資の供給なども行っています。
――  小丸交通財団は、小中学校での安全教育が知られていますね。

小丸  小丸交通財団は、交通事故のない安全で安心な地域社会を目指して、2013年9月9日に設立しました。2015年7月1日に内閣総理大臣から公益財団法人としての認定を受けた公益財団です。なお、昨年には、一般財団法人の福山通運小丸環境財団を創設し、活動を開始していますので、これからも植樹活動などを一層充実させていきたいと思っています。

――  「ドライバー心理の落とし穴」「ハンドルを持つあなたへ」等、交通安全に関する著書も書かれていますね。

小丸  これは書籍の「あとがき」でも書いていますが、きっかけは、私が学生時代、交通問題に関心を持っていた時に初代日本交通心理学会会長の故宇留野藤雄先生に声をかけられたことから始まりました。卒業してから福山通運に入社し、1975年の愛媛県今治沖で発生したフェリー火災事故の原因調査をはじめ、直面する交通問題やドライバー教育を指導していただいた恩師になります。そのご縁もあり、事故報告書を基にした分析などを行ったものです。

――  小中学校に出向いてそれも大型トラックも動員しての交通安全教育ですね。

小丸  やはり、実物のトラックの運転席に子供たちを案内すると、その見え方にびっくりするようですね。交通安全啓蒙活動は海外でも行っており、中国やインドネシア、ベトナム、リトアニア等で交通安全日本語作文スピーチコンテストを行っています。これには渋谷育英会も参加しています。

――  今、話されたリトアニアですが、名誉総領事ということですが、これはどのようなご縁なんでしょうか。

小丸  これは偶然に私の知り合いが、リトアニアの日本国大使になったことから、その後リトアニアの経済視察団を日本で案内してくれと。そうこうするうちに、名誉領事になっていたということです。安倍晋三首相の時代でしたがバルト3国訪問にも「ちょっと運輸業界の代表として経済ミッションに参加して欲しい」ということで同行しました。今は日本に一人の名誉総領事ということになっています。ただし、ビザ発給はできませんけどね。

――  さて、最後になりますが、社長というハードな職務ですが何か健康法とかは。

小丸  みなさん、ゴルフを話されることが多いのですが、私はあまり好きではないんですよ。ところが孫がゴルフをやるものだから、仕方なく付き合わされています(笑い)。出社は皆さんが想像する以上に早いと思いますが、夜は比較的早く22時には寝ていますね。朝が早いのは当社の伝統でもあるんですが、仕事がら北海道から九州まで、1日中トラックに乗って走っている社員がいるわけですから、いろいろなことが起きますからね。

――  健康法としては早寝早起きということですね。

小丸  お酒も歳と共に弱くなり、今はワイン。それもカリフォルニアワインです。後、適度な運動をすることです。スポーツジムなどにも通っていました。趣味的なものでは、ボーリングがあります。福山通運では、一時ボウリング場を506レーンも持っていました。今もキャッスルボール福山という48レーンのボウリング場を広島県福山市に所有しています。

――  それでは、最後にLNEWS読者に対して一言お願いします。

小丸  LNEWSは新聞には載らないようなニュースがビジュアルもたっぷり使われていて、見ていて楽しいですね。さらに、地域貢献のニュース等はなかなか報道されませんが、企業にとって地域貢献は義務ですからね。運送事業者として道路を使わせてもらっているという感謝を込めて、道路の掃除等やボランティア活動も積極的にやっています。そうすれば地域が良くなり、子供たちも健全に成長していけると考えています。そういう支援活動を通じて、福山通運という物流企業をもっともっと知っていただければうれしいですね。

<小丸社長>
20211220fukutsu14 1 520x350 - 物流最前線/新春トップインタビュー 福山通運 小丸成洋 社長

■プロフィール
氏名:小丸 成洋(しげひろ)
生年月日:1950年4月16日
出身地:広島県
学歴
1973年3月 日本大学生産工学部卒業
職歴
1974年10月 福山通運入社
1989年6月  同社取締役
1991年6月  同社常務取締役
1993年6月 同社専務取締役
1995年6月  同社代表取締役(現任)
1997年6月 同社取締役社長(現任)
2011年4月  同社社長執行役員(現任)

福山通運
https://corp.fukutsu.co.jp/

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