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アリババ/年次報告書発表、梱包材の使用量を平均15%削減

2022年08月30日/CSR

アリババグループは8月30日、2021年12月に公開したアリババグループカーボンニュートラル行動報告書の発展形として、2022年のESG年次報告書を公開した。

<同社のデータセンターは、電力使用効率(PUE)1.247を達成し、アジアを代表する水準に達している>
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<ツァイニャオがAIアルゴリズムの活用により梱包サイズを最適化>
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それによると、持続可能性では、エネルギーとデータセンター、梱包材の削減について説明している。

ブルームバーグNEFの調査によると、 アリババは2021年に中国のテクノロジー企業の中で、最も再生可能エネルギー由来の電力を購入した企業となった。

2022会計年度には、クリーンエネルギー利用を促進することで、61万9944トンものCO2排出量を削減した。この間、同社のクラウド部門Alibaba Cloud(アリババクラウド)で使用された電力の21.6%がクリーンエネルギー由来だった。2022年は上半期だけで、2021年通年比150%増となる8億kWh(キロワットアワー)以上のクリーンエネルギー由来の電力を購入した。

また、同社のデータセンターは、電力使用効率(PUE)1.247を達成し、アジアを代表する水準に達している。

2022年度には、同社の物流ソリューション部門であるツァイニャオ・ネットワーク(菜鳥網絡)がAIアルゴリズムの活用により梱包サイズを最適化し、梱包材の使用量を平均15%削減したほか、物流倉庫に24.9MW(メガワット)の太陽光発電容量を設置し、CO2換算で1万6000トンを削減した、としている。

2022会計年度(2021年4月~2022年3月)のアリババの温室効果ガス排出量は、CO2換算で1324万9,000トンとなっている。直接的な温室効果ガス排出量(スコープ1)は、CO2換算92万7000トンだった。また、事業活動で使用した電力による間接的な温室効果ガス排出量(スコープ2)は、CO2換算で444万5000トン。そして、 バリューチェーンに伴う間接的な温室効果ガス排出量(スコープ3)は、主にEコマース事業における外部委託の輸送・配送サービスでの燃料消費やリースしているデータセンターでの電力購入、梱包材や消耗品の使用、インフラ運用、従業員の出張などから発生するもので、正確に評価できたものはCO2換算で約787万7000トンとなった。

アリババグループは、 2030年までにスコープ1と2のカーボンニュートラル達成と、スコープ3の炭素強度50%低減を目標としている。また新たに、スコープ3+を目標に掲げ、2035年までにアリババエコシステム全体で延べ15億トンの温室効果ガス削減を約束している。

これは、アリババグループのダニエル・チャン会長兼CEOが2021年浙江省で開催された世界インターネット会議で、ESGがアリババの今後の発展のための中核戦略となることを正式に発表したものだ。

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