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UPS/週5便の運航、北九州空港と関西国際空港を結ぶ

2022年12月22日/3PL・物流企業

ユーピーエス・ジャパン(UPSジャパン)は、2023年2月20日から北九州空港に定期便を就航することを発表した。

<UPSが運航するBoeing 767-300ERフレイター>
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グローバル・ロジスティクス・サービス・プロバイダーとして九州地方で定期便を就航するのはこれが初めてのこと。この定期便は週5便が運航され、北九州空港と関西国際空港を結ぶ。UPSのグローバル・ネットワークを介して、九州地方のビジネスを最短1日から3日で世界 220以上の国・地域とを結びつける。

欧米ならびにアジア諸国での事業成長を追求する九州地方のビジネスの貨物輸送における、スピーディかつ信頼性の高い新たな選択肢が提供される。

福岡県のホームページでは「UPSの貨物便が北九州空港に就航します」とタイトルをつけて告示。服部誠太郎知事は「このたび北九州空港に、世界的大手のインテグレーターであるUPSが2023年2月から就航することとなり、大変うれしく思う。これは、北九州空港の貨物拠点化を目指し、本県と北九州市、苅田町が力を合わせて貨物便の新規就航に向けて取り組んできた成果。同社にとっては九州初の貨物定期便であり、この就航によって、新たな物流ネットワークが構築され、半導体などの更なる輸出促進に加え、電子商取引(EC)で海外進出を目指す県内企業にとっては、輸送時間の短縮による競争力の強化が期待される。また、滑走路3000m化に向けた大きな弾みとなるものであり、福岡県として、今回の就航決定を心より歓迎する」と述べている。

UPSジャパンの西原哲夫社長は「世界最大の国際小口貨物輸送会社であるUPSは、北九州空港に定期便を就航することで九州地方のさらなる経済発展と産業活性化に貢献できると確信している。今回の就航は、当社がこれまでに日本各地で行ってきたサービス強化の一環であり、特に九州においては、ECおよび半導体関連企業を中心に高まる国際輸送需要に応えるもの。ビジネスコストの上昇や経済の不確実性がグローバルなバリューチェーンに影響を及ぼす中、当社の通関およびサプライチェーン・マネジメントに関する一連のソリューションは、九州地域のあらゆる規模の企業にとって貿易業務の効率化と競争力強化に重要な役割を果たすだろう」と述べている。

UPSはこれまで日本各地でのサービス強化に努めてきた。直近の2年間を見ても、サービス対象地域の拡大やサービス内容の向上を図ってきており、東日本では、北関東3県での集荷同日フライト搭載可能な地域を拡大したほか、東日本の主要オペレーション施設である新木場集配センターの拡張を通じて輸送時間の短縮と集荷時間の延長を実現。

また 2022年10月には成田国際空港と米国・アンカレッジ間で運航する飛行機をアップグレードし、積載量を増強した。西日本では、関西国際空港とUPSのアジア域内ハブ空港である中国・深圳との間で週5便を増便し、アジアとヨーロッパの主要市場への迅速な配送、集荷時間の延長、緊急配送サービスのエリア拡大を実現したほか、11月には関西国際空港でも飛行機をアップグレードして米国への輸送能力を拡大した。

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