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ESR/2施設が生物多様性で受賞、ビオトープや託児所等が評価

2023年06月30日/物流施設

ESRは6月30日、「ESR尼崎ディストリビューションセンター」(以下、尼崎DC)および「レッドウッド南港ディストリビューションセンター2」(以下、南港DC2)の2施設が、「第3回ABINC(エイビンク)優秀賞」(主催:いきもの共生事業推進協議会)を受賞したと発表した。

<尼崎DC(手前に護岸)>
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今回「第3回ABINC優秀賞」を受賞した6施設中、2施設が同社の物件、かつ物流施設は同社のみ。6月27日に行われた表彰式において「物流施設業界での生物多様性へ取り組むトップランナーとしてさらなる活躍を期待」と総評された。

<表彰式の様子 左から、ABINC 原口真 副会長、ESR 落合亮太 ディレクター コンストラクション、辻中聡一 同プロパティマネージャー>
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ABINC認証は、生物多様性保全に取り組む工場、オフィスビル、商業施設、集合住宅、戸建住宅団地、物流倉庫、街区などの施設を「いきもの共生事業所」として認証する制度で、世界の投資家からグリーンビルディング認証として認められている。

<ABINC認証(ロゴマーク)>
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「ABINC賞」は、同認証取得施設の中から特に優れた事例や、波及効果の大きい施設、斬新な取組をしている事業所を3年毎に表彰するもので、なかでも「優秀賞」はm他の模範となる最高得点を得た施設が選出される。

<南港DC2のビオトープ>
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「南港DC2」は、大阪市内に2018年2月に竣工した敷地面積約7万m2の4階建て・マルチテナント型物流施設で、敷地内に生物多様性に配慮した約1.2万m2の緑地を配備、2018年に物流施設として初めてABINC認証を取得した。

<尼崎DCのビオトープ>
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「尼崎DC」は、兵庫県尼崎市内に2020年6月に竣工、延床面積約39万m2を誇り、敷地面積19.4万m2の6階建て・マルチテナント型物流施設。大阪湾奥部の水鳥の生息に配慮し、また運河を隔てて隣接する兵庫県が整備した「尼崎の森 中央緑地」と合わせた生態系ネットワークの形成を目指し、敷地北側の空間にビオトープエリアを設け、樹木の選定やウェットランド(雨庭)を整備をした。

<尼崎DCの西側護岸とKLÜBB Park>
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さらに敷地西側の護岸沿いには広々としたウッドデッキやバーベキューエリアもあるKLÜBB Park(クラブパーク)と名付けた公園を設置し、ワーカーの憩いの場と託児所の園児の遊び場になっている。なお「南港DC2」については他社に売却済だが、ABINC登録時の開発者が対象につき、同社が受賞することとなった。

同社は環境・省エネ性能に関する評価制度の最高水準を満たす持続可能でエネルギー効率の高い建物を開発しており、自然環境や文化遺産など開発地固有の資産を保全するなど、環境共生にも積極的に取り組んでいる。

2022年1月に竣工した「ESR横浜幸浦ディストリビューションセンター1」は、敷地内に従前からあった森を保存・再生し、ビオトープを整備。在来種等生物多様性保全に取り組んでおり、南港DC2、尼崎DCに続いてABINC認証を取得している。

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