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フェデックス/2023年ESGレポート発表、持続可能性を追求

2023年07月25日/3PL・物流企業

フェデックスは7月25日、2023年ESG(環境・社会・ガバナンス)レポートを発表した。

<フェデックスイメージ>
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2040年までにカーボンニュートラルな輸送業務の実現を目指すフェデックスの、2022年度の環境と職場でのDEI(多様性・公平性・包括性)に向けた取り組みの成果を要約版にまとめ、和訳した資料となる。

それによると、ESG(環境・社会・ガバナンス)戦略、目標、取り組みの進捗状況などの他にも、ESGに関して同社の戦略や価値観を支え、物流業界におけるリーダーシップとなるフェデックスのアプローチも詳述している。

レポートは私たちの地球―持続可能な未来を届けるからスタート。フェデックスの実用的なサステナビリティ理念は、環境への影響を軽減し、ステークホルダーへの価値を提供する戦略的で変革的な管理責任を重視している。この理念は、定期的なマテリアリティ評価と共に、効率性向上、コスト削減、未来のリスクからの保護を目標とした環境戦略の舵取りを行う、としている。

数字で見る2022年度では、環境への取り組みをス味で発表。フェデックスの航空機の近代化の取り組みにより、1.5億ガロンのジェット燃料が削減されたことで、2022年度のジェット燃料総消費量を10.76%削減。フェデックス コーポレーション傘下のフェデックス グラウンドがサービスプロバイダーに販売したディーゼル燃料の48%は、さまざまなバイオディーゼル混合燃料、としている。また、フェデックス敷地内外に設置された29の太陽光発電施設が、全世界でクリーン電力を102テラジュール生成。報告された固形廃棄物の61%をリサイクル。フェデックスが購入したオフィス用紙の100%、およびフェデックスブランドの全梱包資材の64%は、認証済の持続可能な調達先から購入、としている。

そして、カーボンニュートラルな輸送への道として、「配送車両の電動化」、「持続可能な燃料」、「燃料の保全と航空機の現代化」、「施設」面から説明。2021年、フェデックスは大気中の炭素を削減するための自然な解決策を開発するため、学問分野を超えた研究を支援・加速する「Yale Center for Natural Carbon Capture」の設立を支援し、1億ドルの寄付を約束した。

<フェデックス女性社員>
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そのほか、従業員、原則についても具体的な数字を挙げて解説している。中でも女性については、フェデックス取締役会では33%が女性。フェデックス取締役会の20%は、人種的または民族的に多様なメンバーと紹介。

フェデックスでは、サプライヤーと緊密に協力し、社内のステークホルダーと協調して、多様性と持続可能性を中心にバリューチェーン全体でのESG目標を推進する。女性が経営する企業を同社のサプライチェーンに参入させる持続的取り組みが評価され、2023年、フェデックスは全米女性経営者企業評議会のTop Corporations for Women’s Business Enterprises賞を受賞した。

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