西濃運輸は9月11日、大阪府茨木市にある北大阪支店を中継輸送の専門店として10月1日から稼働させると発表した。
現在、北大阪支店には担当テリトリー(東淀川区・茨木市の一部、守口市)で集荷した荷物を全国へ発送し、全国から届いた荷物をエリア内へ届ける輸送用プラットホームと、JR貨物の大阪貨物ターミナルに近接した立地を生かし、全国から九州宛の荷物が持ち込まれ、鉄道輸送やトラックを使った中継輸送が行われるプラットホームの機能が混在している。
そこで10月からは、輸送力の強化に向けて、北大阪支店が担当していた集配テリトリーを西濃運輸の豊中支店と摂津支店に移行し、九州向けの中継輸送を行う専門店として運用を始める。
これにより、今後は全国の事業所から九州宛の荷物を受け入れ、幹線トラックと鉄道輸送を組み合わせた効率的な運行体制を構築することで、繁閑の物量波動にも柔軟に対応することができるようになる。
また、同社の試算によると、現在よりも約6万7200トン/年の取扱量増量も可能になることから、人手不足や車両不足、2024年問題などで課題を抱える同業他社の九州宛の荷物の受け入れも可能になる。
セイノーホールディングスは、6月に発表した「中長期の経営の方向性」の中で、2024年問題を見据え、オープン・パブリック・プラットフォームの概念のもと、サプライチェーン全体で、顧客やさまざまなパートナーとの連携を強化し、チーム一丸で 「Green物流」を共創していくことを目指している。
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