郵船ロジスティクスは1月10日、大韓航空とSAF利用を推進する「SAF協力プログラム」の契約を締結し、2024年1月から参画すると発表した。
<左から、Air Freight Forwarding Group 深川英輔 グループ長、大韓航空 嚴在東(オム・ジェドン)貨物事業本部長>
SAFは、Sustainable Aviation Fuelの略で、廃油や植物などを原料にした持続可能な代替航空燃料。石油由来のジェット燃料と比べてCO2の実質排出量を削減できる。
「SAF協力プログラム」は、大韓航空が企業と連携してSAFの利用を推進し、2050年までにネット・ゼロエミッション化を達成するための取り組みの1つ。
大韓航空は2023年9月に同プログラムを開始し、韓国政府とも連携しSAFを利用したテストフライトを行うなど、SAFの利用拡大に取り組んでいる。
今回、郵船ロジスティクスは大韓航空との契約により、より多くのSAF需要創出と国際輸送におけるサステナビリティの実現を目指す。
同社はグループ環境目標として掲げる「2050年までにお客様に提供する全サービスのネット・ゼロエミッション化」に向けて、GHG排出量中期削減目標を設定し、2030年までにGHG排出量を45%削減することに取り組んでいる。
今後も航空会社との連携をより強化し、SAFを利用した輸送ネットワークの拡充を進めることで、更なるSAFの需要増加に応えるとともに、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。
ANA/京セラがSAFプログラムの初荷主に、日通と近鉄エクスプレスが協力