郵船ロジスティクスは4月25日、フューチャーアーキテクトが独自開発したOCR(光学文字認識)ソリューション「Future EdgeAI」を、自社のターミナル入庫業務に導入すると発表した。これにより、航空貨物輸送事業の業務効率化とサービス品質向上を目指す。
「Future EdgeAI」とは、スマートフォンやハンディーターミナルなどの携帯端末で書類や伝票を撮影するだけで、その場で即時にデータ化できるソリューション。
郵船ロジスティクスでは、重要拠点の一つ「成田ロジスティクスセンター」に導入し、国際航空貨物のターミナル入庫業務で入庫時に行うケースマーク情報の読み取り・システム登録作業の効率化を図る。
これまで同社では、入庫業務において貨物に貼られたケースマークを一日に数百件ほど書き取り、手作業でデータ登録を行っていた。ケースマークには配送先や重量など貨物の詳細を示す記号や番号、文字など多くの情報が記載されており、複数の作業員が目視確認したうえでシステムに手入力する必要があり、業務負荷の高さが課題となっていた。
今回フューチャーアーキテクトは「Future EdgeAI」の導入において、郵船ロジスティクスの業務にあわせたカスタマイズや現場での効果検証を実施し、倉庫作業員がケースマークをスマートフォンで撮影するだけでケースマークの情報をデータ化できるようにした。その結果、月間約430時間の作業時間削減が見込まれ、業務の省力化と迅速化、サービス品質の向上を短期間で実現した。
両社は今後、他の国内拠点などへの導入拡大を検討しており、さらなる業務効率化や生産性の向上、高品質なサービスの提供を図るとともに、労働力不足など様々な社会課題解決に貢献していく考えだ。
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