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MD-Farm/山形に次世代型イチゴ植物工場、2024年問題にも対応

2024年07月25日/生産

MD-Farmは7月25日、山形県南陽市に次世代型イチゴ植物工場の統合実証棟を新設すると発表した。

農林水産省のスタートアップ支援を受け、「ロボット及びAI、IoT機器等を統合的に利用し実証を行うこと」そして「最終的な導線の確認を行うこと」が目的。従来の露地栽培に比べ面積効率70倍の栽培(同社調べ)の実現を目指す。

<完成予想図>
0725mdfarm1 - MD-Farm/山形に次世代型イチゴ植物工場、2024年問題にも対応

<地鎮祭の集合写真>
0725mdfarm2 - MD-Farm/山形に次世代型イチゴ植物工場、2024年問題にも対応

同社は、実証を行ってきた完全無農薬による長期間の安定栽培技術について特許を取得している。統合実証棟では、その特許技術も組み合わせて、気候変動に影響されず、物流2024年問題にも対応したイチゴ栽培・生産のトータルソリューションを展開する。

また山形県南陽市は、ロボット開発分野では部材調達、金属加工に関してノウハウを持つ企業が多いという背景がある。こうした地の利を活かし、スピーディーなロボット開発と量産体制を地域とともに行っていく考え。

次世代型イチゴ工場での生産体制が確立すると、栽培に適した地域ではなく、消費者に近い場所での生産が可能となる。これにより長距離輸送は不要となり、流通コスト削減にも寄与しながら、通年でのイチゴ供給が可能となる。さらにロボットやAI、IoT機器等の利用により、高齢化などを起因とした農業従事者不足問題にも対応。CO2、梱包材等の削減により環境にも配慮する計画だ。

■施設概要
施設名称:南陽統合実証工場(仮)
所在地:山形県南陽市和田
着工時期:2024年7月
竣工時期:2024年12月予定
環境エネルギー対応:新設計高効率空調、オリジナルLEDなどを採用することで消費電力を削減し、加えて栽培上の光合成を促進させるためCO2を消費する。

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