延床面積が10万m2以上の巨大物流施設の開発がこのところ全国的に相次いでいる。
ESRが大阪で開発している藤井寺DC(ディストリビューションセンター)、南港DCもその一つだ。ただ巨大だけでなく、各社が競っている施設内アメニティの充実は群を抜いている。
ESRが掲げる「HUMAN CENTRIC DESIGN」に基づく「人に優しい設計」が随所に凝らされ、従業員の働く環境を一変させる様相を呈している。この巨大先進物流施設の「今」を独占取材し、その全貌を明らかにする。
4つの高速道路が利用できる藤井寺DC
ESR(イーシャン・レッドウッド)が大阪で巨大物流施設を相次いで開発している。南港DC1は2016年11月、藤井寺DCは2017年3月に竣工、そして南港DC2は2018年2月に竣工予定だ。
いずれもマルチテナント型の物流施設で、すでに南港DC1には3PL企業が全体の面積の10%、藤井寺DCにはEC企業が全体の面積の45%を占有し入居・稼働を開始している。
ESRの大阪事務所のある大阪・梅田の駅前から車で30分ほどで藤井寺DCに着く。藤井寺市は人口6万5000人余、全国の市で5番目に面積が狭く、人口密度は高い。
藤井寺と言えば、かつて近鉄バファローズが本拠地とした藤井寺球場で有名だったが、2006年に解体され、跡地は学校やマンションに利用されている。ESR藤井寺DCも元は大手家電メーカーの倉庫だった場所だ。すぐ隣には、同メーカーの別の倉庫が並ぶ。
ESR藤井寺DCは、大阪内陸部では最大級の敷地面積8万3000m2、延床面積17万8000m2、5階建のマルチテナント型物流施設だ。ESR関西事務所の井上太朗ディレクターは「関西圏の物流拠点として、関西の東西南北四方に通じる結節点に位置する最高の物流適地」と話す。
地図を見ても分かるように広域的に見るとまさに関西の中心に位置している。すぐ近くに松原JCTがあり、4つの高速道路(西名阪自動車道、阪神高速、近畿自動車道、阪和自動車道)の合流点となっている。最寄りICには、それぞれ1.5㎞から2.5㎞で接続できる。
「近隣に住宅地が拡がり、藤井寺市はもとより、松原市、八尾市、羽曳野市、柏原市等も隣接し、従業員確保は有利です。24時間営業も可能」と井上ディレクター。
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