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日本郵船/CO2をドライアイス化して海底に貯蔵

2019年12月04日/CSR

日本郵船は12月4日、船上で二酸化炭素(CO2)を回収してドライアイスに変え、海底堆積物の中に貯蔵する技術を研究する国際的なプロジェクト「DecarbonICE」に参加したと発表した。

<DecarbonICEのイメージ>

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「DecarbonICE」プロジェクトは、船上でのCO2回収・貯蔵技術、環境への影響調査の方法や安全性などについて、国際海事機関(IMO)からの承認取得に向けた準備を進めるため、デンマークの海事研究開発センターと、日本郵船をはじめとする世界各国の海運会社、造船所などによって10月1日に創設された。

プロジェクトコンセプトは、「船舶から排出される排気ガス中のCO2等を運航中に回収し、極低温プロセスによりドライアイスに変換」「ドライアイスを船舶から深海へ送り込み、CO2を液状や水和物として安全かつ永続的に海底堆積物の中に貯蔵する」というもの。

CO2の回収・貯蔵技術は、新造船に限らず既存の船舶にも導入可能。将来的には、バイオ燃料などと組み合わせることで、排出するCO2よりも回収するCO2の量が上回る、カーボンニュートラルの一歩先にある「カーボンネガティブ」な輸送の実現につながる。

海運業界では、IMOにより2050年までに海運分野の温室効果ガス排出量を2008年比で50%削減する環境目標が設定され、液化天然ガス(LNG)などの重油に代わる低炭素燃料の導入や脱炭素化に向けた新技術の開発が進められている。

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