商船三井は12月4日、世界2位のLNG事業者Total(トタル)の事業部門であるTotal Marine Fuels Global Solutions(TMFGS)と、2隻目の大型LNG燃料供給船の長期傭船契約を締結した。
<LNG燃料供給船の3Dイメージ>

LNG燃料供給船は中国の滬東中華造船(Hudong-Zhonghua Shipbuilding)で建造され、2021年に引き渡される予定。
船舶管理をフランス船籍のもとで商船三井が担い、フランスのマルセイユーフォス地域で燃料供給に従事する予定となっている。
全長135mの1万8600m3型で、LNGタンクはフランスGTT社のMarkIIIメンブレンタンク方式を採用。地中海域を中心に、コンテナ船やタンカー、フェリー、大型クルーズ船などさまざまな船型向けにLNG燃料を供給できる仕様となっており、最高レベルの環境基準を満たすよう、最先端の技術を採用することで、LNGを燃料としても利用し、また発生するボイルオフガスを再液化できる設計となっている。
今後は、マルセイユに拠点を置くGAZOCEANとの協業する予定だ。
TMFGSのジェローム ルプリンス-リングェ社長は、「フランスにおける初の大型LNG 燃料供給船を商船三井と共に手掛けることを大変喜ばしく思っている。LNGは大気質を大幅に改善し温室効果ガス減少に大きく貢献するため、船舶の環境フットプリントを低減させるのに最も有効な代替案。今回の契約で、私たちは持続的な船舶輸送への積極的な貢献と、このクリーン舶用燃料の包括的な供給ネットワークを顧客へ提供することへの決意を新たにする」とコメント。
商船三井の松坂顕太常務は、「本件は、トタル社向けにLNG燃料を供給する第2船。商船三井は、本件を通じてトタル社との関係が一層強固なものとなることを確信している。近年、LNGは舶用のクリーンなエネルギーとして期待されており、今後の大きな成長が見込まれている。商船三井では、LNG燃料事業に積極的に取り組むとともに、本件を通じて、世界のSDGs実現のために貢献していく」と述べた。