LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





センコーグループの物流戦略

2020年11月30日/物流最前線

1兆円企業実現し、文化・スポーツ活動に注力

―― センコーは2016年9月に創業100周年を迎えました。次の10年、20年、50年後のセンコーの姿とは。

福田 そうですね。50年後は全く分かりませんけど、近い将来、1兆円企業を目指したいと思っています。1兆円企業は今の所陸運関係では3社だけですからね。事業内容についてはこれまで話したことが中心になると思いますが、今後会社としてやらなければならないことのひとつは、社内で文化・スポーツ活動を活発にしていくことだと思っています。冗談ですが、今まで「稼ぐ」ことだけに集中しすぎたかな、と。

―― 文化・スポーツ活動というと、社内にクラブを作るとか。

福田 そうですね。心と体の健康を社員にも実践してほしいと思っています。日本人全体に「うつ」症状を持つ人が増えているとのこともあり、心と体の健康を図る企業を目指します。スポーツでは、センコーに柔道部とゴルフ部があります。ゴルフ部は実業団ではトップクラスの実力を持っています。ランテックには剣道部があります。今、考えているのは、女子陸上部です。物流企業ではSGHDさんが有名ですが、物流企業で陸上部を持っているところが少ないので、参入を考えています。

―― 文化面ではいかがですか。

福田 総業100周年を記念して囲碁部を作っていますが、2年前からは囲碁の国際大会のスポンサーをしています。今度囲碁の学生チャンピオンが入社します。私も囲碁をやりますが、若い人は打つのが早い、私などはう~んと考えながら打ちますが、すぐにバシッですからね。でも、囲碁は頭の運動になりますからね、ボケませんよ。

―― 社長就任時とあまり変わりませんが、何か健康の秘訣は。

福田 病気一つしないし、風邪にもほとんどかかりませんからね。会社を休んだのは、数年前に骨折した時くらいですしね。元々体は強く、義務教育中も高校生の時も1日も学校を休みませんでした。大学では健康とは別の理由で休みましたが。私も以前は暴飲暴食は当たり前だったのですが、ある時会社の先輩に言われたことがあります。「50歳になったら体に悪いことを1つやめて、体に良いことを1つしなさい」と。そこで、きっぱりタバコをやめ、ウォーキングを始めました。1年間で500万歩を義務付けています。1日単位で目標を設けると、予定等があったときに難しいですからね。

―― さて、来年はいよいよ東京オリンピックですが、開催が微妙ですね。

福田 多少規模が小さくなっても、絶対に開催すると聞いています。実は今年のオリンピックの聖火ランナーに選ばれていまして、4月13日に走る予定でした。今年は結婚50周年で、聖火ランナーとして走った後、開会式を見る予定で、妻とも記念になる結婚50周年になると喜んでいたのですが、残念でした。ただ、来年も同じ日に聖火リレーすることになりましたので、ぜひ開催が実現し2021年が良い年になってほしいと思っています。

<福田 泰久 社長>
20201118senko12 520x347 - 物流最前線/センコーグループの物流戦略

■プロフィール
センコーグループホールディングス社長
福田 泰久(ふくだ やすひさ)
生年月日:1946年8月23日大阪府生まれ
1969年 関西大学を卒業
1969年 センコー(現・センコーグループホールディングス)入社
1993年 取締役
1997年 常務取締役
2003年 取締役副社長
2004年 代表取締役社長(現職)

■センコーGHD
https://www.senkogrouphd.co.jp/

<前へ 1 2 3 4 5

関連記事

トップインタビューに関する最新ニュース

最新ニュース