日本郵船は11月17日、「郵船みらいプロジェクト」の一環として、米国・オレゴン州のコロンビア川海事博物館が企画する「ミニボート・プログラム」に協力したと発表した。
同プログラムは、日米の小中学生が、太平洋に放流した無人ミニボートの漂流状況の観測を通じて交流する海洋教育プログラムで、これまでに約1500人が参加している。東日本大震災で八戸市の大久喜漁港弁天島にある厳島神社の鳥居の一部が流出、オレゴン州に漂着し、返還されたことがきっかけで2017年から開始された。
今回、日本郵船は米国の子どもたちが制作したミニボート「Nate the Great」と「Kimura-sensei」を、自動車専用船「LIBRA LEADER」に積載し、彼らが希望する太平洋上の地点で放流した。今後、日米両国の子どもたちがミニボートに搭載されたGPSを通じて漂流状況を観測する。
同プログラムを通じて、子どもたちは科学・技術・工学・アート・数学などさまざまな知識を習得することができる。日本郵船は、海を舞台にした同プログラムの趣旨に共感するとともに、子どもたちが普段はあまり馴染みのない海運業に興味を持つきっかけになることを願い、同プログラムに協力している。
「郵船みらいプロジェクト」では、未来を担う世代に海運業と社会が密接につながっていることを伝え、子どもたちだけでなくステークホルダーや一般にも広く外航海運やそれに携わる船員の仕事について理解してもらい、「海運」のファンを増やしていく活動。2014年に開始し、これまでに船員による出前授業、職業体験イベントへの出展、ターミナル見学、船の一般公開などを行っている。
日本郵船/川崎港で小学生の外航船見学に協力、国際物流に関心を