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JR貨物など3社/半導体材料の長距離輸送でモーダルシフト実証

2023年06月26日/3PL・物流企業

日本貨物鉄道(以下、JR貨物)、日本トランスシティ(以下、TRANCY)ジャパンマテリアル(以下、JM)、は6月26日、半導体の製造過程で使用する「半導体材料ガス」の輸送について、物流の2024年問題やカーボンニュートラルに向け、持続可能な物流体制の構築の為、貨物鉄道を利用したトライアル輸送を開始したと発表した。

<半導体材料ガスをコンテナに積載>
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<四日市駅に向かうトラック>
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今回のトライアル輸送は、三重県と岩手県間において、トラックのみで輸送している「半導体材料ガス」を、モーダルコンビネーションに向けた取組みとして、トラックと貨物鉄道を併用した輸送の検証を行うことを目的に行うもの。

JR貨物は、三重県の四日市駅から岩手県の水沢駅までの貨物鉄道輸送を担う。CO2出量が最も少ないという環境特性や高い労働生産性などの鉄道の優れた特性を活かし、「JR貨物グループ長期ビジョン2030」で掲げた「物流生産性の向上」や「グリーン社会の実現」を目指す。

TRANCYは、物流が環境に与える影響や2024年問題による労働力不足が社会的に危惧されるなか、今回のトライアル輸送について、「二酸化炭素の削減および物流の効率化による作業負荷軽減を図る重要な取組み」と位置づけている。今後も同取組みを推進することで、物流事業者として顧客のサステナビリティに貢献したサービスの提供に取り組んでいく。

JMは、半導体産業のサプライチェーンにおける二酸化炭素排出量の削減と持続可能な物流体制の構築を通じて、顧客の安定操業とグリーン調達活動に寄与できるよう、同取組みを推進していくとしている。

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