国土交通省は4月10日、官民で議論する「自動物流道路の実装に向けたコンソーシアム」を立ち上げ、利用に関心のある企業・団体など会員募集を始めた。第1回コンソーシアムが5月16日に開かれる予定。
<自動物流道路とは? イメージ動画>
自動物流道路は、トラックドライバーの時間外労働の上限規制や人手不足など物流危機に対応するとともに、温室効果ガス削減に向けて、道路空間を活用する新たな物流形態として検討されている。
道路空間に物流専用のスペースを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人化・自動化された輸送手段で貨物を運ぼうという構想だ。
国交省は、2027年度までの新東名高速道路の建設中区間での実験、2030年代半ばまでの第1期区間での運用開始に向け、議論を加速させたい考え。
需要予測や収支見通しのシミュレーションなどを議論する「ビジネスモデル分科会」、実証実験の検証や技術開発の方向性について議論する「オペレーション分科会」、具体的なルートや構造、想定される物流量や拠点の必要面積など議論する「インフラ分科会」を設けて活動する。
募集するのは、自動物流道路の実装と利用に関心のある企業・団体、輸送技術やノウハウを持つ企業・団体、建設技術を持つ企業・団体など。民間事業者と公的機関が一緒になって情報共有と意見交換を行う。
応募条件は、国交省の「自動物流道路のあり方 中間とりまとめ」(2024年7月)で示された、輸送対象荷物の規格は11型パレットとする方向性などを前提に議論すること。
公募は4月10日からで、特に期限を設けず随時募集する。5月16日の第1回コンソーシアムは3分科会合同で行う。
■コンソーシアムについて
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/autoflowroad_consortium/index.html
■国交省「自動物流道路」サイト
https://www.mlit.go.jp/road/autoflow_road/
阪急阪神不動産/シンガポールで5.67万m2の定温物流倉庫を竣工