日本貨物鉄道(JR貨物)が5月21日に公表した4月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが165万トン(前年同月比4.6%増)、車扱が62万トン(2.8%減)で、合計227万トン(2.4%増)だった。
<4月のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 1,650 | 620 | 2,270 |
前年比(%) | 104.6 | 97.2 | 102.4 |
国内景気は緩やかに回復しているものの、米国の関税措置の影響による景気の先行き不透明感が高まっているほか、消費者物価の上昇等を受けて個人消費は力強さに欠けた。
コンテナは、エコ関連物資が、中央新幹線建設工事に伴う発生土の運搬により前年を上回ったほか、積合せ貨物は、連休期間中の利用増もあり増送となった。
また、化学工業品は、一部顧客・品目における連休期間前の送り込み需要や鉄道シフトにより前年を上回った。
車扱では、亜鉛が、一部顧客の輸送終了により前年を下回ったほか、石油は、燃料価格の高止まりに加え、本年は連休期間が長期休暇を取りづらい曜日配列になったことや物価高もあり行楽需要が低迷し、ガソリン及び軽油の荷動きが振るわず、減送となった。