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日本GLP/大阪で橋下 徹元府知事・元市長招きカンファレンス開催

2022年11月09日/セミナー

日本GLPは11月9日、大阪市のヒルトン大阪で、関西圏でビジネス展開している企業を対象に約200名が参加し「GLP Conference in OSAKA」を開催した。

カンファレンスは、1部、2部に分かれ、1部では、日本GLPの帖佐義之社長による開会挨拶の後、日本GLPの山後正憲プロジェクトマネジメント部長によるプレゼンテーション「次世代物流施設 2つの挑戦」をテーマに講演。

<日本GLPの帖佐社長>
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開会挨拶で帖佐社長は「物流施設開発に携わっている企業は現在90社にものぼる。しかし、4つのグループに分かれ、物流不動産の投資を目的としたグループ、総合デベロッパーが一部門として参入したケース、活況を呈している物流施設に後発で参加した企業、そして、弊社のように物流施設に特化したデベロッパーがある。物流施設専門デベロッパーとして、これまで物流施設に何が必要で、何が事業者の手助けができるのかを常に学んできた。失敗もあったが、一歩ずつ前進し、それらが今日の礎となっている。そして、今回、オープンハブのコンセプトを掲げ、ALFALINKと冷凍冷蔵倉庫の発表を含めた関西圏の物流関係者へのカンファレンス開催となった」と語り、関西圏でのビジネスに大きな意欲を見せた。

<山後正憲プロジェクトマネジメント部長>
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山後部長は「ALFALINKは関西地区のプライム立地である北摂・阪神エリアで過去最大級の大規模開発となったのが、GLP ALFALINK茨木と尼崎。ALFALINK茨木は2024年より順次竣工で3棟の総延床面積は約32万m2、ALFALINK尼崎は2025年より順次竣工で計2棟、総延床面積約36万8000m2。いずれも、ALFALINK流山や相模原同様、巨大な最先端物流施設としてのハブ機能を持つとともに、地域の中で、モノと人と情報が交流し新たな価値を生む空間設計を施している」と話し、今後に向けての日本GLPの目指す方向性を明らかにした。

<橋下 徹元大阪府知事・元大阪市長の特別講演>
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その後ゲスト基調講演として、橋下 徹元大阪府知事・元大阪市市長が、「橋下流・現状打破の鉄則」-世界的中継都市をめざす大阪における物流業界への期待と展望-をテーマに講演した。

橋下氏は府知事、市長時代を振り返り「大阪は中継都市として生きていくべきだと、主張したが、当時はなかなか受け入れられなかった。優秀な行政職員が多かったが、モノが流れるだけで都市は活性化しないと思い込んでいたようだった。しかし、歴史上からもモノと人と情報が流れることは、都市の発展の一番大きな要因。モノ、人、情報の流れにこそ価値がある。江戸時代の大阪はまさにその典型だった。物流はその一翼を担っている重要な要素。それまでの総合政策では、製造業の誘致が中心。そこで、大阪を物流の拠点とする政策を時間はかかったが実行していった」と語り、大阪府・大阪市をはじめとした関西圏での各都市では物流の重要性が認識され、物流に大きな期待を寄せている旨の話を講演した。

また、モノ、人、情報の流れで都市が活性化すると、経済だけではなく、犯罪の低下や教育水準の向上、観光客の増加等あらゆるものに波及する効果を大阪府と大阪市の具体的な数値を挙げて説明した。

<橋下 徹氏と帖佐社長によるパネルディスカッション>
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<別角度からの2人>
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基調講演後には、その橋下 徹氏と帖佐社長によるパネルディスカッション「新たなスタンダードの創造」をテーマに行われた。(内容は後日掲載予定)

<懇親会の様子>
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2部では、日本GLPの松脇 隆常務執行役員の開会挨拶・乾杯の後、懇親会を開催した。懇親会には多くの物流事業者が参加。すでに日本GLPの施設に入居している関通の達城久裕社長とクラスアップの梶本幸伸社長に話を聞くことができた。

達城久裕社長は「日本GLPさんとは、これまで3棟の施設と契約しています。これは、日本GLPさんが、いろいろ我々の意見を真摯に受け止め、対応してもらっていることが大きいです。ありがたいですね。今日、参加したのは、我々の計画もあり、日本GLPさんの今後の予定を聞いておきたかったということです。我々は、今後尼崎でドミナント形式で倉庫を増やしていくつもりで、それに応えてくれたのが日本GLPさん、そして、関東でもドミナント形式で倉庫拡大を図っていますが、日本GLPさんも立地的にうまく対応してもらえているなと感じています」と語り、日本GLPがユーザーの声を大切にしている印象を話した。

また、梶本幸伸社長は、「滋賀県野洲に現在BTS型で1棟丸ごと建ててもらっています。これまで滋賀県で3か所ほど倉庫を持ってましたが、元々工場でそれを倉庫に使っていました。それまで滋賀県には大きな倉庫はなく、誰も建てるような感じではありませんでした。そこで土地を売って建ててもらった形です。現在、日本GLPさんは栗東湖南にマルチテナント型の物流施設を建築中ですが、1フロアを新たに借りるつもりです。今後人手不足も深刻になるので、自動化やロボット化は避けては通れないものと思っています」と語った。

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