エアロネクストは2月24日、東京都、八丈島、出前館と連携し、2023年2月5日から 2月9日に、八丈町において、ドローンによる配送実験を実施したと発表した。
<八丈島を飛行するエアロネクストの物流専用ドローン AirTruck>
<エアロネクストの物流専用ドローンAirTruck 着陸の様子>
八丈島では自動車を運転できなくなった高齢者等の島民や来島者の利便性向上を目的に、2022年12月1日から2月14日まで配達代行によるデリバリーサービスの試行導入を行っていた。
将来的な配送の担い手不足を見据え、中長期的な新しい配送手段として検討するため、ドローンによる配送実験も実施した。デリバリー試行導入事業と合わせて、分析・効果検証を行い、島内実装に向けた課題整理等を行う予定。
実施内容は、交通が不便な地域に住む島民への買物支援や観光施設との連携を想定し、ドローンによる配送先を2か所(1.中之郷運動場、2.リードパークリゾート八丈島)設置し、店舗が多く集まる地域にほど近い八丈プラザ公園からドローンで配送した。
セイノーホールディングスとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流”SkyHub“でプラットフォームとして使用する SkyHubシステムと出前館アプリを連携させ、注文者が『出前館』アプリで注文すると、配送スタッフが商品を受け取り、ドローン離陸場所である八丈プラザ公園まで陸送によりデリバリーし、ドローンにセットする。
中之郷運動場までは片道約約9.6kmを約22分、リードパークリゾート八丈島までは片道約7.9kmを約19分で物流専用ドローン AirTruckで飛行し、注文者に届けられた。
中之郷運動場で商品を受け取った注文者からは、「八丈プラザ公園からドローンで飛んでくるということだったので、届く頃には冷めているのかなと思いましたが、温かく美味しかったです」という声が聞かれた。
新スマート物流/岩手県岩泉町でドローンを組み込んだ共同配送実施