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JPIC/「CLO協議会」がキックオフ、ミッションや実務戦略でシンポ

2024年06月13日/SCM・経営

4月26日に成立した物流効率化法で、特定荷主に物流統括責任者(CLO)選任が義務付けられたことを受け、フィジカルインターネットセンター(JPIC)は6月13日、CLOの役割や実務戦略を紹介する「CLO協議会 キックオフシンポジウム2024」を開催した。

会場は東京国際フォーラム、オンラインと併せ約450名が参加した。

<会場の様子、CLO協議会発足を宣言>
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<JPIC 森隆行理事長>
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物流効率化に向けて共同配送・シェアリングなど「究極のオープンな物流」を目指すJPICは、標準化事業やワークショップ、セミナー等を通じ、フィジカルインターネットの普及・啓蒙に取り組んでいる。CLO社会実装支援もその1つ。

シンポジウムでは、JPIC森隆行理事長が登壇し「CLO協議会」発足を宣言。「CLOとは何か、我々なりに役割をまとめた。協議会では企業やアカデミアと連携しながら高度物流人材を育成したい。国レベルでフィジカルインターネットのロードマップを作成しているのは日本と欧州のみ。世界各国とも提携し情報交換を行っていきたい」と挨拶した。

続いて野村総合研究所 未来創発センターの藤野直明シニアチーフストラテジストが「物流担当役員のミッションとは~内外比較からの示唆~」と題し講演。藤野氏は「物流担当役員のミッションは短期のPL(物流関連費用)の管理ではない。物流コスト増は担当部長だけでは改善できない。欧米ではCLOがCEOへの登竜門となっているが、なぜか日本ではリアリティを持って感じられない」と問題提起。

そのうえで、物流担当役員の役割として、売買契約時に輸送の範囲を特定する「輸送契約の責任者」であること。そして「自社の物流能力の水準の把握とカイゼン」について責任を担うことになると述べた。

また、複雑化するSCMにおいて、最適なネットワーク維持は容易ではなく「物流ネットワークの設計運用・変革管理についてもCLOのミッション」とし、CLOが組織の責任を果たすため「権限の設計が重要。企業経営において能動的で戦略的な取り組みをお願いしたい」と呼びかけた。

行政の立場からは、経済産業省商務・サービスグループの中野剛志 消費・流通政策課長兼物流企画室長が「物流統括責任者に期待される役割」を語った。中野氏は「物流の問題は、相手がいないと生じない“関係”の問題。CLOは荷主と荷主、荷主と物流事業者をつなぐ外務大臣のようなもの」と説明。CLO協議会について「異業種間の物流にも効果的で、企業経営層レベルの『外交』により異業種間の物流も実現する。CLOどうしで関係を結ぶことで新しい価値が生まれ、競合相手とも協調することができる。協調外交をぜひやっていただきたい」と期待を込めた。

JPIC CLO協議会では2024年度全4回のプログラムを開催する。1回目は8月の予定。

■JPIC
https://j-pic.or.jp/

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