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JR東日本ほか/高輪ゲートウェイ駅周辺で次世代型まちづくり推進

2024年07月31日/SCM・経営

東日本旅客鉄道(JR東日本)と、えきまちエナジークリエイト、JR東日本物流は7月31日、2025年3月下旬にまちびらきを予定している「TAKANAWA GATEWAY CITY」の概要について発表した。

JR東日本グループが取り組む環境長期目標「ゼロカーボン・チャレンジ2050」の先導プロジェクトとして、水素・バイオガス・多様な再生可能エネルギーを活用し、約10haに及ぶ街全体でCO2排出量「実質ゼロ」を目指す取組だ。

<「TAKANAWA GATEWAY CITY」イメージ図>
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街の環境エネルギー施策として、省エネ・創エネ・エネルギーマネジメントの仕組みを実装。地下に国内最大級の蓄熱槽を導入し、効率の高いエネルギー供給を実現するとともに、災害時に蓄熱槽の水を非常用水として使用するなど生活者や地域のBCPに貢献する。

また、建物内エリアをゾーン別に細分化して空調設備を運転制御することで、快適性と街全体で高度かつ最適なエネルギー利用の両立を実現する。

さらに水素の利活用や、街の廃棄物を「資源」として利活用するサーキュラーマネジメントにも取り組む。

物流面でも水素の利活用を推進。2025年3月に高輪ゲートウェイ駅に水素燃料電池システムを設置し、水素を活用した次世代モビリティの利用や、環境に配慮した次世代型物流プラットフォームの構築を目指している。

<次世代型物流プラットフォーム構想>0731jrhigashi2 1 - JR東日本ほか/高輪ゲートウェイ駅周辺で次世代型まちづくり推進具体的には、2025年3月のまちびらきに向けて2024年6月に外部デポ(小型物流拠点)を平和島(東京都大田区)に整備。外部デポを活用した「集約型館内キャリー」では、域外からの荷物を一度外部デポに集約し、そこから効率的に街の中に配送を行う。

また街中への配送にFC(燃料電池)トラックを活用することで、配送の合理化・車両流入台数削減による周辺渋滞緩和やCO2排出削減など、環境に配慮したまちづくりに貢献する。

このほか街の商業施設や飲食店から発生する廃棄物などリサイクルし有効活用する構想も。その一環として、東日本エリア初のビルイン型バイオガス設備を2025年3月に設置する。

<「TAKANAWA GATEWAY CITY」のまちづくりイメージ>

0731jrhigashi3 - JR東日本ほか/高輪ゲートウェイ駅周辺で次世代型まちづくり推進

「TAKANAWA GATEWAY CITY」は、「THE LINKPILLAR1」と高輪ゲートウェイ駅周辺エリアを2024年度末に開業し、その他の棟(THE LINKPILLAR 2・文化創造棟(仮称)・TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE)および各棟周辺エリアを2025年度中に開業する計画。

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