SBSロジコムは12月9日、日本アクセス、東急ストアの2社(SBSロジコム含めて計3社)とともに、「令和6年度 物流パートナーシップ優良事業者表彰」で、「物流構造改革表彰」を受賞したと発表した。
「物流パートナーシップ優良事業者表彰」は、経済産業省および国土交通省が実施する表彰で、物流分野における環境負荷の低減や物流の生産性向上などにより、持続可能な物流体系の構築に顕著な功績があった事業者に対して実施される。
3社が「物流2024年問題」に伴う課題解決に向けて連携し、ダイヤグラムの抜本的な改定を行ったことで、複数課題の同時解決を実現させた取り組みが高く評価されたことで受賞となった。
改善実施前は、1日5便体制、便ごとに納品カテゴリの指定、便ごとに店着時間の指定、最終便追走の当日完納といった運用。
これにより、発注量による便ごとの荷量のばらつきなどに起因する低積載率の発生、店着時間指定などによるドライバーの作業待ち時間の発生、追走などによるドライバーの長時間拘束などが発生していた。
こうした状況に対し、日本アクセスとSBSロジコムで現状分析と改善策の策定・提案を、東急ストアで店舗側の理解と協力を得て、改善を実施。
課題を解決するため、既存のルールを抜本的に改定し、便ごとの納品カテゴリ・店着時間指定の緩和、積載100%後配送、最終便追走廃止などを行い、新しいダイヤグラムを開発した。
これにより、法改正対応、収益改善、社会課題解決、環境対応といった複数課題の同時解決を可能にしたという。
得られた効果として、CO2は年間4%、運行数は1日につき22運行、ドライバーの拘束時間は1日につき239時間の削減が実現している。
■得られた効果
CO2削減量:197.4t‐CO2/年(4%)削減
運行数削減数:22運行/日(545→523 運行)
ドライバーの拘束時間削減量:239h/日
積載率(定期便):2.5%向上(81.8→84.3%)
ドライバーの長時間拘束コース解消、収入確保に配慮した労務管理の実現
2024年問題未対応による費用をカバーした総抑制効果(抑制効果金額7億4600万円/年)
SBSHD/置き配前提の新サービス提供開始 低価格かつCO2削減も