バンテックは12月20日、グループ会社である、VANTEC EUROPE LIMITED(VEU)が自社開発した没入型安全教育システム「バンテック・インタラクティブ・エクスペリエンス ルーム(Vantec Interactive Experience room )(VIEルーム日本名: Living Lab))をイギリス北東部ダラム州にあるイースト・ダラム・カレッジに導入する契約を獲得したと発表した。
<左がダイアン・エルガー(品質・トレーニング・イノベーション・人事部長・VEU)、 右がジェイキー・ラナガン(イースト・ダラム・カレッジ副校長) >
同大学のピーターリーとハホールキャンパスにて同時、2機のVIEルームを導入する。
VEUの人事品質教育部門にあるVIEチームでは、システムやソフトウェアをはじめ、VIEルームのすべての教育コンテンツ制作を自社で行っている。
VIEルームはゲーミフィケーションと最新の3D、没入型、シミュレーション技術を駆使して、現実の環境やシナリオを再現し、トレーニング・ソリューションを提供する設備。
VEUはバンテックグループの最優先事項である従業員の健康と安全に関する環境改善の一環として、没入型トレーニングの開発に着手した。従業員、パートナー企業、訪問者の一人ひとりが安全を考え、安全に働き、安全に家に帰ることを目的としている。作業現場には多くの潜在的危険があるため、安全で危険のない環境で従業員が現場訓練を行うことは非常に難しく、実践的なトレーニングを実施することが大きな課題となっていた。
この没入型設備では、最先端の360度と270度のインタラクティブ・テクノロジーを使用して、多角的な学習環境を創出する。全方位再現された3D倉庫内に設置されたフォークリフトのシミュレーターでは、演習者はバーチャル倉庫に足を踏み入れ、安全に操縦や荷役作業中の機械の動きを体験することができる。
この開発プログラムを応用し、6000人以上の学生を受け入れているイースト・ダラム・カレッジの職業訓練を含む様々なプログラムで、双方向に学習できる新たな学習環境創出への貢献を果たしたとしている。
VEUのマーティン・ケンドール社長は、 「イースト・ダラム・カレッジと協力して、学生の教育体験を向上させる2つのVIEルームを提供できることを嬉しく思う。これは当社にとって、初の外部への商業的導入という重要な節目。没入型トレーニングに必要なすべてのソフトウェア、システム、特注コンテンツ、個別にカスタマイズされたトレーニング・パッケージを作成した社内チームの努力とスキルの証であり、私たちは従業員の育成を誇りとし、従業員が私たちと共に成長し、従業員が自分たちの希望に沿った貢献を企業の活動として実現する機会をこれからも提供していく」とコメントしている。