両備システムズは7月16日、AIによるトラックの自動検知と遠隔管理で現場の人員配置を最適化し、業務効率化を実現するため、IPカメラとAI画像解析技術を活用したバース在車検知システム「IT-Parking for Truck(アイティ-パーキング フォー トラック)」の提供を開始したと発表した。
<IT-Parking for Truck導入後のイメージ>
IT-Parking for Truckの特長は、AI画像解析によりトラックの在車状況を自動検知トラック特有の前部だけでなく、後部からの車両形状に対応し、正確に識別する。また、バースごとの入出庫・滞留時間をリアルタイムで可視化。在車管理の効率化により、荷待ち時間の短縮や場内運用の最適化を支援する。さらに、省人化・無人化を実現する遠隔監視・運用機能を持ち、現場の常駐人員を減らしつつ、複数バースの運営を一括で効率管理できる。
「IT-Parking」シリーズはこれまで、商業施設やオフィスビルなどを中心に導入実績を重ねており、今後は物流分野への展開を本格化する。新たに加わった「IT-Parking for Truck」は、「バース入退場管理システム『R-Teams(アール チームス)』」など他の物流ソリューションと組み合わせることで、入場から退場までの場内運用全体をトータルで“見える化”・“最適化”する構成を実現する。
今後は、複数拠点での統合管理、無人化支援、防犯活用など多面的な用途への展開を視野に入れ、さらなる製品の機能向上と導入拡大を進める。
なお、物流現場では深刻な人手不足が課題となっている。荷積み・荷下ろしの際には、カメラや目視によって満空の判断や作業時間の管理を行うケースが多く、人による判断が必要となるため、現場に常駐人員を配置する必要がある。このような背景から、バースごとの入出庫状況や滞留時間を把握し、遠隔で監視・運用が可能なシステムを開発したもの。
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