西日本高速道路(NEXCO西日本)は6月25日、東九州自動車道(北九州市~宮崎市)開通5年後のストック効果を発表した。
それによると、2016年4月24日に椎田南ICから豊前ICが開通し、九州市から宮崎市までの拘束道路が南北に1本で繋がった。
ストック効果として、地域経済を支える企業が続々進出したことを挙げている。沿線市町では、2009年以降、約1200社が進出し、新たに約9800億円を投資した。
企業の進出に伴い、新たに物流網が構築されたわけだが、港湾との連結により、トラックドライバーの労働改善に寄与したとしている。これは、大分港と清水湊をRORO船で結ぶ新たな物流ルートが形成され、トラックドライバーの労働時間が短縮されたことによる。さらに、四国を経由した新たな物流ルートが形成され、トラックドライバーの人出不足改善や九州から都市圏への安定した物流を支援したとしている。
そのため、大分港コンテナ・シャーシ国内貨物量は2009年と比較して貨物量は約4割アップしている。また、九州~四国間の大型車航走台数も約3割増加した。
そのほか、九州経済を牽引する自動車関連企業の進出が顕著に見られ、福岡県、大分県の沿線都市において、2009年以降137件の自動車関連企業が進出。自動車関連部品の出荷額が2009年と比較して約2.1倍に増加したとしている。
NEXCO西日本/中国道の王司PA下りで大型車駐車マス14台増