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DATAFLUCT/AIで国分Gの需要予測改善、200拠点で導入

2024年05月16日/IT・機器

データプラットフォーム構築・運用支援などを行うベンチャー企業DATAFLUCTは5月16日、酒類食品卸売大手の国分グループ本社と連携し、同社グループの物流拠点に需要予測AIサービス「Perswell(パースウェル)」を導入し、自動発注システムを実現したと発表した。

2022年1月から本番導入を開始し、導入拠点数は200倉庫を突破。導入前と比べて予測精度を約10%改善し、自動発注率の増加、欠品率の減少、余剰在庫の減少に貢献している。今後は2024年中に導入可能な全倉庫への拡大・導入完結を目指す。

<3温度帯対応の大型汎用物流拠点「西東京総合センター」>
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<導入スキーム>
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国分グループは、国内外の約1万の仕入先から約60万アイテムの商品を仕入れ、約3万5000軒の得意先に商品を届けるため、全国約300拠点の物流センターを設置している。これまで過去の実績や経験値による需要予測をもとに発注・在庫管理業務を行なっていたが、予測精度の問題で在庫過多や欠品による販売機会の損失やイレギュラーな調達業務が発生するという課題があった。

こうした課題に対応するため「Perswell」を導入し、需要動向に影響を与える適切な外部データなど新しい情報を最大限取り込んだ予測により、需要予測精度が約10%改善した。

国分グループでは予測精度向上により業務変革を行い、「確認などの作業時間が大幅に減り、より重要な業務にかける時間を増やせた」「自動発注が中心になると、経験の少ない若手担当者でも業務品質が高いレベルで安定している」などの成果を確認している。

今後、2024年中に導入可能な全倉庫への拡大・導入完結を目指すとともに、定番商品の需要予測で得られた知見を活用し、季節商品や新商品への応用していくとしている。

「Perswell」は自社にデータサイエンティストがいなくても、機械学習による需要予測モデルを利用できるのもポイント。様々な外部データを活用できる最新の機械学習アルゴリズムを活用した手法により、高い予測精度を実現する。

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