5月29~31日に米国・ジョージア州サバンナで開催された「国際フィジカルインターネット会議(IPIC)2024」に、日本からJPIC(フィジカルインターネットセンター)の森隆行 理事長(流通科学大学名誉教授)が参加・発表した。
会議には20か国から110名が参加。初日の基調講演では、欧州でフィジカルインターネットを推進するALICE事務局長フェルナンド・リーサ氏がロードマップの進捗状況について、またJPICの森理事長が日本のロードマップと活動状況について発表した。
このなかで森理事長は日本の「物流の2024年問題」と、その対策として関連法の改正にも言及。法改正の関連で役員レベルの「物流統括管理者」の設置が義務付けられたことに、参加者から強い関心が示されたという。
現在、フィジカルインターネットロードマップを作成しているのは日本と欧州のみ。日本のフィジカルインターネットへの注目度は高く、講演後もJPICと政府との関係など多くの質問が寄せられた。
3日間で45の発表があり、2日目、3日目の午後は3つの会場に分かれて行われた。このうち約4割がモントレイル教授を中心としたジョージア工科大学の研究者と大学院生によるもので、同大学のフィジカルインターネット研究の層の厚さが伺える。
第11回目となる2025年のIPIC開催地は香港で、日程は5月29~30日の予定。12回目は2026年にフランス、ボルドーで開催予定。
JPIC/欧州連携物流イノベーション連合(ALICE)と基本合意書締結