福山通運が8月8日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、売上高737億3400万円(前年同期比2.9%増)、営業利益31億7500万円(25.9%減)、経常利益43億8200万円(13.7%減)、親会社に帰属する当期純利益36億1000万円(6.8%増)となった。
なお、当第1四半期連結会計期間より、第6次中期経営計画「Change & Growth 2026」の方針に基づき、貸切事業を新たな収益の柱として位置づけ、同社グループの報告セグメントについて、従来の3区分(運送事業、流通加工事業、国際事業)から、4区分(運送事業、貸切事業、流通加工事業、国際事業)に変更。前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後の報告セグメントの区分に基づき、組み替えた数値で比較している。
セグメント別にみると運送事業では、ドライバー不足による集配能力の低下を補うため、集配業務の委託費用が増加。また、2024年問題による輸送能力の低下に対しては、外注作業員の増員や高速自動仕分装置の導入による効率化や輸送モードの多様化による輸送能力の確保に取り組んだ。この結果、売上高は575億5700万円(2.2%増)、営業利益は23億7600万円(31.1%減)となった。
貸切事業では専用ブロックトレインを活用した貸切輸送サービスの提供も含めた営業を強化し、大口案件の獲得を含め、取扱件数が増加。この結果、売上高は61億900万円(6.9%増)、営業利益は5億5700万円(8.7%増)となった。
流通加工事業は、売上高54億5700万円(2.5%増)、営業利益9億1400万円(12.4%増)となった。
国際事業では、売上高28億4400万円(7.1%増)、営業利益9900万円(29.7%減)となった。
通期は、売上高3013億円(4.8%増)、営業利益120億円(14.9%増)、経常利益135億円(4.1%増)、親会社に帰属する当期純利益113億円(44.2%増)を見込んでいる。