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三菱地所など/大阪市大正区に4.5万m2、マルチ型冷凍冷蔵施設を着工

2025年02月20日/物流施設

三菱地所、農林中央金庫、JA三井リース建物、東銀リースの4社は2月20日、冷凍冷蔵物流施設「ロジクロス大阪大正II」を着工した。

大阪市大正区鶴町で計画していたもので、2026年10月末の竣工を予定している。

<外観イメージ>20250220logicross1 - 三菱地所など/大阪市大正区に4.5万m2、マルチ型冷凍冷蔵施設を着工

施設は地上4階建て、延床面積は約4万5430m2で、全区画温度可変式のマルチテナント型施設となる。

区画内温度は-21℃~+5℃、一部増強区画は-27℃~+5℃と柔軟に設定でき、幅広い業態・荷物に対応する。

屋上に太陽光パネルを設置し、発電した電力を自家消費するほか、自然冷媒、節水器具や断熱材にグリーン購入法適合品・エコマーク認定品を採用するなど、環境にも配慮。ZEBやCASBEE(Sランク)の取得を予定している。

<広域図>20250220logicross2 - 三菱地所など/大阪市大正区に4.5万m2、マルチ型冷凍冷蔵施設を着工

立地としては、大阪港や関西消費地へアクセスが良く、動物検疫所指定倉庫・保税倉庫としても利用できるところが特徴だ。

<狭域図>20250220logicross3 - 三菱地所など/大阪市大正区に4.5万m2、マルチ型冷凍冷蔵施設を着工

建設予定地は、工場や倉庫が集積する湾岸エリアの中でも、大阪都心から10km圏内。

大阪駅、なんば駅など複数駅からアクセスできる大阪シティバス「鶴町一丁目」バス停から徒歩5分圏内にあり、通勤の利便性が高く雇用を確保しやすい。

今回の計画の背景には、冷凍冷蔵食品や医薬品など、低温度帯の保管ニーズが年々増加しているにもかかわらず、既存倉庫は老朽化が進み、建て替えや拡充が求められている課題があった。

これまで冷凍冷蔵物流施設は、荷主企業の自社所有開発が主流だったが、急激な建築費等の高騰や、建て替え時の荷物を一時的に保管する場所が確保できないといった事情から、自社開発は困難な状況となっている。

■計画概要
名称:ロジクロス大阪大正II
所在地:大阪市大正区鶴町1-1-17他
アクセス:阪神高速第17号大阪線 「大正東出入口」より約4.0km、「大正西出入口」より約4.5km、大阪メトロ四つ橋線「岸里」駅より約2.8㎞、「鶴町一丁目」バス停より約300m
用途:マルチテナント型冷凍冷蔵物流施設(最大3テナント入居可能)
規模・構造:地上4階建、ボックス型、鉄骨造、耐震構造
敷地面積:約2万1660m2(約6552坪)
延床面積:約4万5430m2(約1万3743坪)
建築主:メック都市開発13号特定目的会社(三菱地所単独出資の子会社)、大正区鶴町デベロップメント特定目的会社(農林中央金庫、JA三井リース建物、東銀リース出資の特定目的会社)
コンストラクションマネジメント:三菱地所設計
設計施工:大末建設
着工:2025年1月20日
竣工:2026年10月末(予定)

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