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GLP/帖佐義之社長、トップインタビュー

2016年01月05日/物流最前線

<GLP狭山日高Ⅰ 竣工2015年12月>
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先進的物流施設の開発でさらに需要を掘り起こす

―― 日本の現在の物流市場環境をどう見ていますか。
帖佐 率直に、日本の物流市場は需要も供給も引き続き拡大期にあると思っています。需要の面からすれば、従来からの需要に加え、Eコマースによるモノの流れの変化と増加、今後TPPによる物量増の影響も大きく出てくると思います。例えば食料の輸入も増えてくると思われますし、消費地に届けるための物流ニーズもさらに高まります。また、圏央道などの開通で、物流適地も拡大しています。我々が新しい先進的物流施設を物流適地に開発することで、移転を検討する企業が増えるなど、供給が需要を掘り起こす大きな機会になっていると思います。以上の点から引き続き物流施設のマーケットは拡大期にあると考えています。

―― Eコマースの影響は。
帖佐 Eコマースには、宅配のスピード、頻度、クオリティを高めるために継続的な物流ニーズがあります。それらに対応した物流施設の改革や変化は一巡した感はありますが、店舗配送から個別配送への移行により、Eコマースは依然として物流施設へ影響をもたらしていると言えるでしょう。

―― 輸出輸入統計等では物量の総量自体は減っているようですが。
帖佐 輸入・輸出の総量自体は確かに減っています。しかし、モノの流れの変化がポイントとなります。先ほどのEコマースでも、店舗配送から個別配送へと移り変わっているのと同様に、小売業、メーカー、そして物流企業がサービスレベルの向上を目指す上で、先進的物流施設を必要としているのだと思います。

―― 例えば、ヤマト運輸のゲートウェイ構想やアマゾンさんの展開ですね。
帖佐 我々もこれまで単にモノを預かる、単純な物流加工を施す従来の倉庫に加え、複雑化するニーズに対応した先進的物流施設を提案してきたわけですが、それをもう一段進め、先日発表したGLP流山のような、生産から配送まで含めた総合的機能を持つ物流施設の開発も進めていくつもりです。

<GLP流山西側からのパース>
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<GLP流山北側からのパース>
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