阪急阪神不動産と三菱地所は7月9日、大阪府茨木市彩都もえぎで、共同で推進してきた大規模物流施設の開発「(仮称)彩都もえぎ物流施設計画」を2021年春の竣工を目指して着工したと発表した。
併せて、新たに建設する2棟の建物に入居する企業が内定した。A 棟には三井倉庫ロジスティクスが、B棟にはロンコ・ジャパンが、それぞれ施設1棟を一括で借り上げることで、既に内定している。
この計画は2棟の物流倉庫を建設・運営するというもので、2020 年2月に地上5階建て・延床面積約11万6000m2のダブルランプウェイ方式のマルチテナント型物流施設「ロジスタ・ロジクロス茨木彩都(A 棟)」を着工した。
さらに、2020年5月には地上4階建て・延床面積約3万1000m2のボックスタイプのマルチテナント型物流施設「ロジスタ・ロジクロス茨木彩都(B 棟)」を着工した。なお、竣工はA棟が2021年5月、B棟が2021年4月の予定。
この物流施設は名神高速道路の「茨木 IC」まで約2.5km、新名神高速道路の「茨木千提寺 IC」まで約6.5km、名神高速道路・中国自動車道・近畿自動車道の結節点「吹田 JCT」まで約 5.2km の地点に立地しており、また国道171号線等の主要幹線道路にも近く、京阪神エリアのみならず西日本を幅広くカバーできる魅力的なロケーションに位置している。
ロジスタ・ロジクロス茨木彩都(A棟)の特徴は、大型物流施設ならではの大空間を活かした効率的なワンフロアオペレーションを実現。スムーズな動線と自由なレイアウトが可能だ。また、1階~4階にはフロアあたり全40台のトラックバースを設置し、車の快適な入出庫とスピーディーかつ正確なオペレーションをサポートする。
ロジスタ・ロジクロス茨木彩都(B棟)の特徴は、1階が高度な物流オペレーションが可能となる両面バースを採用。1フロア当たり最大4分割が可能(最大4テナントが入居可能)だ。
なお、阪急阪神不動産では、今後国内で展開する物流施設の名称を「ロジスタ」とすることを決定した。
「LOGiSTA(ロジスタ)」は、物流の「LOGI‐」と、鉄道を中心に街づくりを行ってきた阪急阪神ホールディングスグループの象徴的な<拠点(駅)=「STATION」>を組み合わせたものであり、物流の拠点という意味。また、名称の中央にある小文字の「i」は「私=人」を表しており、安心・安全への配慮や快適な環境づくりなど、「人」を軸にした物流施設であることを示している。
施設のロゴマークは、グループの頭文字「H」をモチーフに、中央に「私=人」を表す「i」を据え、両脇に物流網を表す道路を配置している。
■概要
名称:ロジスタ・ロジクロス茨木彩都(A棟)
所在地:大阪府茨木市彩都もえぎ一丁目
敷地面積:5万1030.30m2
延床面積:約11万6000m2
構造:柱 RC造(5階S造)・梁 S 造、地上5階 免震構造
設計監理監修:フクダ・アンド・パートナーズ
設計施工:大林組
用途:マルチテナント型物流施設(複数テナントによる分割利用が可能)
着工:2020年2月1日
竣工:2021年5月末日
床荷重:1.5t/㎡、梁下天井有効高 5.5mを備えた汎用性の高い仕様
標準柱スパン 11m×10.45m を確保した大空間
全館 LED 照明採用
■ロジスタ・ロジクロス茨木彩都(B棟)
所在地:大阪府茨木市彩都もえぎ一丁目
敷地面積:1万5892.28m2
延床面積:約3万1000m2
構造:柱 RC 造・梁S造、地上4階
設計監理監修:フクダ・アンド・パートナーズ
設計施工:大林組
用途:マルチテナント型物流施設(複数テナントによる分割利用が可能)
着工:2020年5月25日
竣工:2021年4月末日
床荷重 1.5t/㎡、梁下天井有効高 5.5mを備えた汎用性の高い仕様
柱スパン 11m×11m を確保した大空間
全館 LED 照明採用
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