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「物流子会社を極める」 ソリューション提供へ進化

2021年04月09日/物流最前線

<千葉E棟外観>
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<物流改善報告会(写真は2019年11月実施)>
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チャレンジャー精神で挑む

――  現在御社の物流施設は全国にどのくらいありますか。

  NTTのインフラ物流をベースにしていることから、全国のエリア毎に拠点があります。延床面積は約17万坪(56.1万m2)です。市川と八尾は我々の所有物件ですが、ほとんどがNTTや物流不動産会社の賃貸物件です。NTTの不動産をたくさん持って会社化したわけではありません。輸配送は協力会社にお願いしております。

――  物流センターの物流改善報告会を定期的に開催していますね。

  要は現場を持っていることが我々の強みで、そこでの改善事例は宝物です。何とかしたいという課題感が我々を支えているものだと思います。物流改善報告会には、当社の顧問でスギ薬局元社長の桝田さんにも参加してもらっています。スギ薬局のサプライチェーン改革をされた方ですが、桝田さんのコメントはエネルギーにあふれています。荷主の立場からだと「提案のない3PLは切る」と言われると、背筋が伸びる思いがします。

――  3PL企業にとっては中々厳しいですね。

  オペレーションだけをやっているようではダメだということですね。NTTロジスコは、まじめに一生懸命働くといったDNAを引き継いできました。自分たちでできる改善活動にも継続して取り組んできました。このことは大変すばらしいことですが、ビジネスの中で生き残っていくためには、さらなるアクションが必要ということです。現場の中に課題があり、それを実感できる立場は、ある意味有利なわけです。ただ、自分たちだけではどうしようもない。お客様も巻き込んで仕組みの改善をする必要がある。そのためには、お客様とのコミュニケーションが重要ですが、物流を担う人は黙々と仕事をこなすタイプが多く、お客様とのコミュニケーションが上手でない。
先日の昼礼で、コミュニケーションの量とは、「発した量ではなく、受け取る量だ」と。お客様は我々に安心感、いわゆるラポールを持つと受け取ってくれるようになる。我々は一体何者なのだということをお客様によく理解してもらうことから始めようと話しました。物流会社のコミュニケーション能力は今後益々重要になってくるはずです。

――  優秀な人材の育成が課題ということですね。

  本社でもセンターでも、おかげさまで人材が育ってきましたがまだまだ必要ですね。今後も、積極的に中途採用していきます。

「私たちは、お客様の物流を進化させ続け、お客様と社会に美しく透明な流れをつくる会社です」

これが当社のビジョンです。顧客の事業とサプライチェーンを深く理解し「美しく透明な流れをつくる」ソリューションを提供する、そんな物流会社を共に創りあげていく仲間を募っています。ぜひ当社で自分の力を試してください。

――  最後になりますが、ストレス等の発散法は。

  下手の横好きでゴルフを楽しんでおり、逆にストレス解消にならないということもしばしばですね。練習に通い、次こそはと思うのですが、またうまくいかない。がっくりです。ただ、ときどきうまくいく時がありますので、やめられません。学生時代はラグビーをやっていました。こちらは性格的に向いていましたね。最後は気合の世界で、向こうからやってくる巨体の選手に瞬時に判断してタックルするわけです。それからすると、ゴルフではどうしても力んでしまう。力を抜けと良く言われますが、それができれば苦労はしませんね(笑い)。

<東社長>
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■プロフィール
東 明彦(ひがし あきひこ)
1960年7月31日生まれ。岐阜県出身。
1984年東京大学法学部卒、同年電電公社入社。1999年からはNTTコミュニケーションズにて、接続交渉、法人営業、法務、人事・総務を担当。2014年、NTTコミュニケーションズ取締役西日本営業本部長に就任。大手企業への法人営業を担う。2016年NTTロジスコへ、2017年代表取締役社長に就任。

■NTTロジスコWebサイト
https://www.nttlogisco.com/

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