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特別企画
人を育て人を守る「仙台長町未来共創センター」竣工
フクダ・アンド・パートナーズ挑戦の軌跡を追う
ー後編(未来編)

2022年06月17日/物流最前線

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後編(未来編)

4月6日、「仙台長町未来共創センター」の竣工セレモニーが開催され、約100名の参列者を迎えた。ここでは、当日の記者会見の様子、完成セレモニーの様子、当日の来賓らによるスピーチを中心に、最後は今後の展開について福田社長に語ってもらった。

<4者協議の記者会見の様子>
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<4者協議の締結書を手に>
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地域の希望が成就した日

<丸谷浩明副所長>
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「仙台長町未来共創センター」完成セレモニーの前に、4者協定に関する共同記者会見が行われた。出席したのは仙台市の郡和子市長、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦所長、同丸谷浩明副所長(教授)、丸和運輸機関の和佐見勝社長、F&Pの福田哲也社長だ。

冒頭、丸谷教授が4者協定についての目的を説明。概略として、このセンターを活用してそれぞれが有する災害科学の知見、あるいは災害予防、災害復旧、災害復興の技術および経験を深めながら、相互に協力し、企業防災、事業継続、そして震災の教育および伝承の活用などを推進していく、これに寄与するための協定ということだ。

また、協定内容については、一つ目に、このセンターを活用する企業が2社参加するということ、二つ目にこの施設が大規模災害時の仙台市の帰宅困難者の一時滞在所になること、三つ目に防災設備の活用ということで、最新の防災設備を備えている施設であること、四つ目に東日本大震災からの復興の推進、あるいは震災の教訓、伝承の活用の推進ということ、五つ目に災害時の支援物資の輸送の推進、といったことだ。

丸谷教授は今回のプロジェクトの経緯を「2020年7月にF&Pの福田社長が、丸和運輸機関の和佐見社長の紹介で私の研究所を訪問されました。福田社長は縁の深い仙台に自社の首都直下型地震等に備えたバックアップ拠点を設ける構想をお持ちでした。これは非常に新しい考え方で、仙台の企業誘致の面からも役にたつのではないかと思い、さらに防災で地域貢献したいという意向もありました。そこで、私の方からも東日本大震災の企業防災の教訓発信をするアイデアなどを申し上げたところ、ご理解とご関心を示していただき、こうしたプロジェクトに協力することになりました」と説明し、続けて「この仙台のこのビルから、地域の防災、地域のSDGsの推進といったようなところをこれから具体的に役立つように図っていきたいと思っています」と4者がここに締結に至った背景を述べた。

<仙台市の郡市長>
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続いて、仙台市の郡市長は4者協議に対する東北大学災害科学国際研究所や丸和運輸機関、F&Pに対する感謝の言葉を述べた後、「今日初めて仙台長町共創センターに伺わせてもらいましたが、この場所が産学官連携して積み上げてきた知見や経験、これを実装していく拠点になっていくんだなという強い期待感が生まれています。平常時はそれこそ復興やSDGsの推進に向けた活動を、非常時には避難される方の拠点になり、さらに被災地に向けて様々な物資を運ぶ拠点になるという多くの顔を持つ施設ということで、大変素晴らしい施設だと感じていますし、今後、様々な取組を果たしていくのだろうと期待しております。仙台市としても、この関係をさらに強固なものとして、市民の皆さんが安心安全で過ごせる街づくりに積極的に努めていくつもりです」と話した。

<東北大学災害科学国際研究所の今村所長>
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東北大学災害科学国際研究所の今村所長は「産学官が協力してこの仙台長町共創センターが竣工を迎え、今日ここに4者協定が締結され、実践的な企業防災の推進が図れることになったことに一言御礼を申し上げたい。我々の研究所は東日本大震災の後に設立し、災害科学の推進と共に、実践的な防災学を実施する、と先ほど市長が述べましたが、やはりこの実践というのが一番大切なことです。また、いつ起きるかも分からない災害に対しては備えが非常に重要です。そのまさにモデルの施設がこちらに誕生したということで、大変喜ばしいことだと考えています。特に大学の役割としては、災害科学の知見ですね。これは備えから緊急時、復旧、そして復興ということで、ただ単に戻るのではなく、次への備え、また新たな災害への備えをしっかり予期・予知・予測していくことが重要だと思っています」と大学の役割の重要性を強調した。

<丸和運輸機関の和佐見社長>
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丸和運輸機関の和佐見社長は「弊社ではBCPで『AZ-COM丸和・支援ネットワーク』というものを全国に1730社ほどで組織しています。東北6県ではまだ100社程度ですが、ゆくゆくは500社までに増やす予定です。我々は運送事業者なので、トラックはたくさん所有しており、何か有事の際にはモノを運ぶことに関しては積極的に協力していきたいと思います。今回、仙台市の郡市長も参列され、4者協定を締結したことで、仙台市には全面的に協力するつもりです。F&Pの福田社長はやろうと思うとやり遂げる、熱血漢の人です。人柄も誠実な方で私も勉強させてもらっています。このビルを見ると、福田社長の考え方、魂が隅々まで込められていると、そういう感じがします。福田社長の思いを実現するため、我々の東北丸和ロジスティクスの管理部門、AZ-COM丸和・支援ネットワークが、このビルに入居します。また、BCPのギャラリー、備蓄等は本業ですから、それもしっかりとやっていきたいと思っています」と今後の運営も含めた展開をサポートしていくと話した。

<F&Pの福田社長>
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最後にあいさつに立ったF&Pの福田社長はすべての関係者と参加者に感謝の言葉を述べた後、「物流施設づくりにF&Pを率いて20年になります。ちょうど11年前、東日本大震災で72施設の物流センターの復旧に携わった経験から、物流施設づくりの社会的な機能は人々の生活を支える機能であるとともに、生命を守るライフラインになるということを心に強く刻みました。物流施設づくりを専門でやっているF&Pとして何か社会の役にたてないかと考えてきました。そこで和佐見社長に相談し、丸谷教授を紹介してもらい、東北大学に社員を送り込み、指導を受けました。仙台市には、街づくりや地域活性化の観点から、また防災の観点から何かお役にたてるのではないかとお話をすると、様々な指導をいただき、帰宅困難者受け入れ施設といったテーマに辿り着きました。今回こうして4者協定に至ったということで、感謝申し上げます。地域防災連携ができる拠点になったことを心から感謝するとともに、しっかりとその役割を担って、地域に愛される施設になるように、社員一同努力してまいります」と喜びの声と共に今後に向けての決意を述べた。

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