安田倉庫は1月17日、米国の連邦海事委員会(Federal Maritime Commission FMC)へNVOCC(非船舶運航業者)として登録申請し、2月6日付で承認されたと発表した。
グループは、2030年のあるべき姿としての「長期ビジョン2030」と、長期ビジョンを実現するための計画として中期経営計画「変わらず、変える。YASDA Next Challenge 2024」を策定し、さらなる成長に向けた事業体制の構築を目指している。その一環として、物流事業の基本戦略である「国内外の輸配送ネットワーク拡充」を図るべく、このたびFMCへNVOCCとして登録申請をおこなったもの。
FMCは、1961年に米国で設立された海運、港湾を所管する米国連邦政府の独立行政委員会のことで、米国船社及び米国貿易に従事する外国海運企業等の運賃・役務等に関する規制・監督を行っている。NVOCC登録がFMCより承認されたことで、FMC管理下の船会社と安田倉庫が直接運賃契約を締結できるようになり、NVOCCとしてハウス船荷証券を発行し、米国向けの輸出海上輸送業務を行うことが今後可能となる。
2025年度~2027年度の計画として新たに策定した中期経営計画「強くなる、ひとつになる YASDA GROUP CHALLENGE 2027」の物流事業戦略「グループ連携によるネットワーク拡充」においても、アジア・太平洋地域におけるグループの輸配送ネットワークの拡大・連携強化を掲げている。
今般のFMCへのNVOCC登録を通じ、米国向けの海上輸送需要への対応力を強化しつつ、グループの中国、ベトナム、インドネシア、シンガポール、インドのフォワーディング拠点との連携を通じた国際物流事業のさらなるサービス拡充に取り組んでいくとしている。
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