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鴻池運輸/グループの専門学校にグラハン用実習工場着工

2020年02月20日/SCM・経営

鴻池運輸は2月20日、千葉県成田市の翔陽学園 成田航空ビジネス専門学校が、航空業界で人手不足が深刻化するグランドハンドリング人材を育成する「グランドハンドリングコース」を4月に開設すると発表した。

<右側より辻名誉校長、山村校長、田甫空港本部長>

20200220konoike - 鴻池運輸/グループの専門学校にグラハン用実習工場着工

2月19日には、同学校の名誉校長の鴻池運輸 辻 卓史会長 や、山村 毅校長 、また鴻池運輸常務執行役員の田甫 能一空港本部本部長らが出席し、成田空港近郊のグラハン作業の校舎・実習場建設予定地で、安全祈願祭(地鎮祭)を実施した。

グラハンコース開設は、従来エアカーゴコース内で教育していたグラハンを独立させたコースとして強化・拡充するもの。コース新設と合わせて建設する敷地面積約 8000m2の校舎・実習場は、6月の完成を目指し、2月3日に着工した。

現在KONOIKEグループでは、グループ会社10社がグラハンや旅客ハンドリングなどの空港業務を航空会社や空港会社から受託し、関西・成田・羽田国際空港をはじめとする国内6空港で展開している。国内の航空関連市場は新型肺炎などの突発的要因による急速な需要低下はあるものの、中長期的にはインバウンドの伸長をはじめとした拡大基調が続くと予測される中、KONOIKEグループでは従来より空港事業を注力事業に据えており、その事業拡大に向けた最重要課題として人材の確保および育成に注力している。

成田航空ビジネス専門学校名誉校長で鴻池運輸の辻 卓史会長は「長期的には航空業界の規模拡大は衆目の一致するところですが、その安全を支えるグラハンなどの地上支援業務において、自動化・省力化が進んでも、その土台となる経験豊富な優れた人材の育成は不可欠。特定技能の対象にグラハン業務が追加されたことにより、 今後増大が想定される外国人労働者をはじめ、専門性を有するグラハン人材をいかに育成・確保し、マネジメントしていくか。さらにはその健全な育成を担うマネジメント人材の育成が、ますます重要になる。私たちは空港業務の人材育成におけるナビゲーター役を自覚し、KONOIKEグループの30年近い空港の現場実務経験と、本校での20年近くにわたる教育の経験、知見を活かしながら、一層の安全・品質向上 を通じて業界に広く貢献しつつ、エアライン各社や空港各社との信頼関係をより堅固なものとしていきたい 」と語っている。

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